CLASSプロジェクト事例発表など 地学協働 成果に期待 道教委 みんなの教育委員会(道・道教委 2021-09-01付)
地学協働の実践を共有し、理解を深めた
道教委は8月26日、みんなの教育委員会をオンライン開催した。テーマ「地域と学校の連携・協働」のもと、東京国立博物館の銭谷眞美館長による講話や道CLASSプロジェクトの事例発表を実施。委員からは、地元への理解と愛着を深める地学協働の取組の成果を期待する声が上がった。会議の内容は、30日まで動画共有サイトYouTubeで視聴できる。
道教委は教育委員会の公開性を高めるため、全道各地に出向いて教育委員会や視察を行う移動教育委員会を毎年度開催。令和2年度から、新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインによるみんなの教育委員会を開いている。
本年度のテーマは「地域と学校の連携・協働」。道庁別館と各教育局、市町村教委、道立学校、市町村立学校を遠隔会議システムで接続して開催した。
倉本博史教育長は、道CLASSプロジェクト(地学協働活動推進実証事業)、コミュニティ・スクール(CS)の導入など地学協働の実践にふれ、「地域の将来を担う人材の育成とともに、活動の中で地域の人々がつながりを深め、地域社会の基盤構築や活性化を図っていく“学校を核とした地域づくり”によって地域創生につなげていきたい」と述べた。
続いて、東京国立博物館の銭谷館長が「社会教育と地域づくり」をテーマに講話。社会教育のキーワードとして、①地域づくり②多様な主体③ネットワークづくり―を挙げ、個人の要望や社会の要請に応える社会教育の意義や、学校教育と社会教育の連携に携わる教育委員会の役割の重要性を説いた。
CSの取組に関する事例発表では、壮瞥町立壮瞥小学校の柴田暦章校長が1日防災学校や農業体験活動を紹介。新得高等支援学校の玉木裕校長は、地域で行われている活動の共有や教育活動との連携、町における障がい者雇用推進に向けた熟議などの取組を伝えた。
道CLASSプロジェクトの推進校・連携校からは、地域と学校の連携・協働体制や地域課題探究型のキャリア教育の計画について説明。本別高校では生徒が発表者となり、総合的な探究とかち創生学の取組やカレーの商品開発の取組を示した。
留萌教育局の伊藤直人次長は、管内全体で地学協働を進める局独自事業オロロンリレーションプロジェクトの概要を伝え、学校・地域・関係機関における連携強化の方向性を示した。
委員の一人は、地域一体となった地学協働活動の取組について「自分たちが住む地域を知り、アイデンティティを育てる素晴らしい取組。生徒が成長し、大人になったときに事業の価値を理解してくれると思う」と感想を。オロロンリレーションプロジェクトに関しては、小・中・高連携による人材育成の体制構築を期待する声が上がった。
教育委員会会議の公開案件、事例紹介、意見交換の内容は9月30日までYouTubeで公開。URLは道教委総務課ホームページで確認できる。
(道・道教委 2021-09-01付)
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