道議会一般質問（令和３年９月２９日）　服装等の規定　１１７校が変更　道立学校の校則見直し

（道議会 2021-10-04付）

　校則の見直しが取り上げられた。

　倉本博史教育長は、校則の見直しの進ちょく状況を把握するため、ことし６月から７月の間に全道立学校２９１校を対象に調査したことを報告。高校では服装や髪形に関する規定の見直しが１１７校、校外生活に関する規定の見直しが３９校、欠席や早退等の手続き、欠席・欠課の扱い等に関する規定の見直しが２４校あったことを紹介した。

　服装に関する見直しでは男女の制服の区分の撤廃と選択制の導入、髪型に関する見直しでは地毛証明の届出や特定の髪型を禁止する内容の廃止などの取組があったほか、生徒総会での討論、生徒代表と教職員による協議、生徒や保護者のアンケートの実施などの取組があったことを伝えた。

　倉本教育長は、生徒一人ひとりが校則を自分のものとしてとらえ、主体的・自律的に行動することができる態度を育成するなどの効果を挙げる一方で、学校からは校則一つ一つの項目への共通の理解を深めるためには時間を要するなどの課題を指摘した。

　その上で、「地域の状況や生徒の実情などを踏まえ、絶えず積極的に校則を見直すことで生徒の個性が尊重され、より良い学校生活を送ることができるよう、学校の実情に応じて指導助言をしていく」と述べた。

　真下紀子議員（日本共産党）の質問に答えた。

(道議会 2021-10-04付)