札幌市教委 小中連携・一貫教育推進事業モデル研究 令和元~2年度経過報告 下
(札幌市 2021-10-06付)

◆陵北中パートナー校(陵北中学校、二十四軒小学校、日新小学校、桑園小学校)

【研究テーマ】

 9年間を通して育てる子ども像を共有し、小中一貫した学びの実現に向けた授業改善の工夫

【研究内容】

▼目指す子ども像の共有に向けて

▼小中一貫した学びの実現に向けて

▽小学校と中学校で9年間を通した連続性、接続性のある学びを実現する

▽思考力・判断力・表現力を高めるノート指導

▽対話的な学びへつなぐ授業改善

【具体的な取組】

▼子どもの状況把握と課題分析

▽市教委「学習などについてのアンケート」を活用した分析(小5~中3を対象)。「授業中、自分の意見を進んで発言している」が各学年共通の課題

▼仮説の設定

▽自分の意見をもつために思考力・判断力・表現力を高める必要性がある。思考力・判断力・表現力を高めることで、自分の意見を伝え合うことができれば、対話的な学びにつながるのではないか

▼小学校と中学校で目指す子ども像の共有

▽目指す子ども像=主体的に思考・判断・表現し、対話を通して伝え合える子ども

▼具体的な取組

▽ノート指導「コーネル・メソッド」を活用した指導(小学校は高学年の国社算理、中学校は全教科で取り組んでいく)

【これまでの成果と課題、今後の取組】

 陵北中学校区4校の「“学ぶ力”育成プログラム」で目指す子ども像を共有し、その実現のために、次年度より各校でノート指導を軸とした授業改善に取り組む。令和2年12月実施の学習などについてのアンケートで、中学1年生の経年変化を分析し、取組の効果を検証する。

 年2回の小・中合同研修会を実施する予定。

◆定山渓中パートナー校(定山渓中学校、定山渓小学校)

【研究テーマ】

「定山渓スタイル」の確立に向けて~教師の連携を深める

【研究内容】

▼小中一貫した学びの実現

▽小中一貫教育目標達成のために「人や自然を愛する」「自ら学ぶ」「共に伸びていく」

【具体的な取組】

①第1回森林教室

②第1回推進会議

③第1回小中交流会〈小学校授業参観〉

④地区音楽会

⑤「和・歯・8020ワールド」

⑥第2回小中交流会〈中学校授業参観〉

⑦第4回森林教室

⑧第2回推進会議

【これまでの成果と課題、今後の取組】

▼これまでの経過

 平成30年度小中連携教育

▼令和元年度の成果

▽小中一貫教育グランドデザイン策定

▽重点=①学習意欲の向上②コミュニケーションの能力の向上―「学ぶ力」育成プログラムへ小中一貫教育の充実とその方策を明記

▼今後の課題

▽各教科の接続の方策の具体

◆手稲西中パートナー校(手稲西中学校、手稲西小学校)

【研究テーマ】

 小・中文化の違いや共通点を知り、連携の深化を図る~学校生活のルール・学習の進め方・指導法

【研究内容】

▼学校文化の理解深化

▼継続的な子ども理解

▽これまでに行っていた連携の取組をベースにしながら、互いを知る1年目としていく

▽隣接した学校である強みを生かし、日常的な交流を目指す

▽長く継続した連携になるように

【具体的な取組】

▼教員同士の交流~互いの学校を知り、互いの教師を知る

▽実務担当者会の立ち上げ、実施

▽全体会の実施(事前アンケートの実施)

▽教員の授業参観

▼連携の拡充~これまでの連携をベースに

▽6年生=合唱指導体験、中学校授業参観(中学校説明会)

▽5年生=英語の授業体験

▽卒業児童引き継ぎ

【これまでの成果と課題、今後の取組】

▼成果

▽子どもたちに対するとらえ方は小・中ともに共通=「めざす子どもの姿」の設定へ

▽それぞれの指導を知ることが、子どもを育てる大きなヒントになる=9年間の指導に一貫性をもたせることで、確かな子どもの育ちへ

▼課題

▽顔を合わせて話すメリットはあるが、日程調整の難しさがある=年間予定に組み込む(小学校が合わせていくのを基本として)、小グループでの交流、推進

(札幌市 2021-10-06付)

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