札幌市教委　スクール・ミッション再定義　全日　社会貢献人材育成　定時はセーフティネットに

（札幌市 2021-10-06付）

　札幌市教委は、市立高校７校および中等教育学校１校におけるスクール・ミッションを再定義し、４日の教育委員会会議で報告した。各校の特色を踏まえ、期待される役割や存在意義を明示。全日制は、社会に貢献する人材を育成する学びの場、定時制は、セーフティネットとしての学びの場として定義した。各校は今後、「育成を目指す資質・能力に関する方針」などの３つの方針を１２月までに策定し、公表する予定。

　国は、ことし１月の中央教育審議会答申を踏まえ、各自治体に学校教育法施行規則の一部を改正する省令等を交付。各高校等の設置者に対して、高校等に期待される社会的役割や存在意義を明確にするためのスクール・ミッションを再定義するよう提示した。

　市は、市立高校７校と中等教育学校１校の計８校がこれまでの伝統や特色を踏まえ、平成２９年３月に策定した高校教育改革方針における市立高校の将来像を基本方針としてスクール・ミッション案を作成。それらを市教委が精査し、今回再定義した。

　再定義したスクールミッションでは、各校の特色を踏まえ、期待される役割や存在意義を明示。全日制は、全般的に社会に貢献する人材を育成する学びの場、定時制は、セーフティネットとしての学びの場として定義した。

　今後、市教委は各校あてに再定義したスクール・ミッションを通知。各校は、自校のスクール・ミッションをホームページに掲載し広く周知するとともに、スクール・ミッションを踏まえ「育成を目指す資質・能力に関する方針」「教育課程の編成・実施に関する方針」「入学者の受け入れに関する方針」の３つの方針（スクール・ポリシー）を１２月までに策定し、公表する。

(札幌市 2021-10-06付)