末松文科相が就任記者会見　感染症対策と学び実現　現場の現状・課題把握を

（国 2021-10-07付）

　末松信介文部科学大臣は５日、就任記者会見に臨んだ。新型コロナウイルス感染症対策と学びの保障、ＧＩＧＡスクール構想の推進など今後に向け意気込みを示した。教育現場を積極的に視察し、学校現場の現状や課題を把握する考えを示した。

　末松大臣は「子どもはやはり国の宝、そして礎。現状・課題をしっかりと把握したい」と表明。ICTを活用した個別最適な学びの実現、新型コロナウイルスの感染症対策と子どもたちの健やかな学びの両立のほか、GIGAスクール構想や発達段階に応じたオンライン教育の推進、子育て世代への教育費の支援の強化、子どもの貧困対策、伝統文化芸術の国際展開、科学技術立国のための産官学連携による最先端の科学技術のイノベーションの投資拡大、スポーツ立国の実現に取り組んでいくとした。

　また、「何よりも大事なことは、現場に赴いて子どもたちや教師の姿を見ること。話を聞ける立場に身を置き、“見る力”を身に付けたい」と話した。

　新型コロナウイルス感染症対策に関しては、基本的な感染症対策の徹底、学校への抗原検査簡易キットの配布、希望する教職員や受験生へのワクチン接種の推進など従来の取組を踏まえ、「引き続き、子どもたちの安全・安心な環境を提供するため、最新の知見に基づき学校における感染症対策の徹底に万全を期していく」と話した。

(国 2021-10-07付)