地域に根差す学校を　長万部高　７０周年記念式典　山田校長が決意

（学校 2021-10-20付）

感染症対策として規模を縮小した

　【函館発】長万部高校（山田仁樹校長）の創立７０周年記念式典が、１７日に同校で行われた。全校生徒と教職員、協賛会会員など約１１０人が出席。地域と協働した学びを進める同校の伝統を守り、一層の発展を祈念した。式辞で山田校長は、校訓「和而不動」のもと、「今後も地域社会に根差す学校づくりを目指していく」と力を込めた。

　同校は昭和２５年、八雲高校長万部分校定時制として開校。２６年に長万部高校として設置認可を受け、２９年に道立に移管した。現在は、東京理科大学の学生や地域の小中学生との交流学習にも力を注ぎ、８１００人を超える卒業生を送り出している。

　式典で山田校長は、同校の歴史を回顧。「道内外の様々な分野で活躍する卒業生の姿は、創造力を駆使した教育活動を行ってきた歴代校長やＰＴＡ会員の尽力のたまもの」とたたえた。また、Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０時代に向け、「和而不動の校訓のもと、地域社会に根差し、発展する学校づくりを目指す」と決意を新たにした。

　続いて、道教委の山本伸弘委員、長万部町の木幡正志町長、黒松内町の佐藤雅彦副町長が祝辞。

　山本委員は「“チーム長万部”としてまちづくりを核とした教育活動を展開し、地域社会へ貢献してきた。輝かしい伝統を築いてきたのは、生徒や地域・教職員の支援によるもの。今後も新たな歴史を切り拓いてほしい」と期待した。

　木幡町長と佐藤副町長は「地域の発展を支え、優秀な人材を輩出していることを誇りに思う」「限りない未来へさらなる発展を祈念する」と述べた。

　８人の功労者を表彰したあと、生徒会長の中込葵さん（３年）が代表あいさつ。「卒業生の思いや期待を裏切ることなく、日々努力し、さらなる発展と躍進を目指していく」と決意を述べた。

(学校 2021-10-20付)