音更町下音更小４年生理科　河川環境への学び深め　地元建設コンサルが支援

（学校 2021-10-18付）

様々な計測器を使って授業を展開

　【帯広発】音更町立下音更小学校（水口一校長）は１３日、町内の（株）北開水工コンサルタントの支援で４年生理科の授業を実施した。音更川の水を使って水質調査やろ過実験、水生生物の観察を展開。児童たちは河川にかかわる仕事について理解し、身近な環境について学びを深めた。

　授業支援活動は同校の依頼で北開水工コンサルタントの地域連携活動として行った。４年生２クラス約４０人が参加し、職員７人が学習を支援した。

　はじめに、河川と生活のつながりについて相馬尚翔技師が説明。同校近くを流れる音更川は士幌町、上士幌町を通って音更町に至り、上流は流れが狭く速いこと、下流へ進むにつれて広くゆっくりとした流れになると解説した。最上流にある糠平ダムでは、貯めた水を生活用水や発電などに利用していると紹介した。

　河川の水は、生活用水と工業用水、農業用水、発電などに利用されていることを示し、「川の水は循環しているので、汚れると人間の体にも汚れがたまっていく。皆さんも汚れた水を流さないように気を付けてほしい」と呼びかけた。

　続いて、専用の器具を使って水の温度、透視度、COD値（化学的酸素要求量）、PH値（水素イオン指数）を計測。各班に職員を配置して、器具の使い方や数値の読み方を伝えながら展開した。児童は科学への知識を深めた。

　このあと、ペットボトルを使ったろ過実験を行ったほか、トビケラの幼虫を観察。地域の身近な河川について興味を高め、科学への理解を深めた。

(学校 2021-10-18付)