小樽市教委　全国学力調査結果概要　小学校国語　全道平均超　中学校国語は全国平均並み

（学校 2021-10-15付）

小樽市令和３年度全国学力が・学習状況調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　【小樽発】小樽市教委は、本年度全国学力・学習状況調査結果の概要を公表した。小学校は、国語の平均正答率が全道平均を上回る６４％。中学校は、国語の平均正答率が６４％と全国平均並みの結果となった。市教委は国語の結果について、調査開始以来、最も全国平均との差が縮まったとし「授業改善の成果がみられた」と話している。

　本年度の調査は、小学校１７校の６年生６３５人と、中学校１２校の３年生６７３人を対象に実施した。

　小学校は、国語の平均正答率で全道平均を上回る６４％となった。算数は、全国平均の７０・２％をやや下回り、全道平均並みの６７％となった。

　中学校は、国語で全国平均並みの６４％、数学は全道平均５６％をやや下回る５４％となった。

　全国、全道平均との差をみると、国語は小学校で全道プラス１％、全国マイナス０・７％。中学校で全道マイナス１％、全国マイナス０・６％であった。小中ともに、平成１９年度の調査開始以来、平均正答率は概ね右肩上がりで推移。本年度は最も全国平均との差が縮まった。

　市教委は、小学校国語の書くこと、読むことの設問の回答率がともに全国、全道平均を上回ったことについて、「自分の考えを伝える、子ども同士で話し合うなど主体的に学ぶための授業改善の成果がみられた」と分析。算数・数学については、数式の意味を理解し、式を立てていくことを課題に挙げ、今後の指導に生かしていく考え。

　また、生活習慣や学習習慣に関する調査では、「コロナ禍による休校期間中、勉強に不安を感じたか」の質問に対し、当てはまる、どちらかと言えば当てはまると回答した割合は、小学校６２・６％、中学校６５・４％と、ともに全国平均を上回った。

　一方、「休校期間中に計画的に学習を続けることができたか」の質問に対して、当てはまる、どちらかと言えば当てはまると回答した割合は、小学校６３・５％、中学校で３９・２％。コロナ禍において、勉強に不安を抱えていた小中学生が全国より多かったが、休校期間中に計画的に学習を続けることができた割合は、ともに全道より高い結果となった。市教委は、ドリル教材の配布のほか、オンデマンド配信による学習支援などが結果に表れたと推察している。

(学校 2021-10-15付)