札幌市西岡南小が日Ｐ会長表彰　迅速に手製マスク提供　保護者の連携に高い評価

（札幌市 2021-12-01付）

中心となって活動した渡邉さん（写真中央）が表彰式に臨んだ

　札幌市立西岡南小学校（佐藤正行校長）の父母と先生の会（越谷美保会長）が、令和３年度日本ＰＴＡ全国協議会の会長表彰（優良ＰＴＡ団体）に選ばれた。昨年、新型コロナウイルス感染症流行に伴う深刻なマスク不足が生じた際、いち早く手縫いのマスクを作成し、全児童らにマスクを提供したことが評価された。

　本年度の日本ＰＴＡ会長表彰には、札幌市で同校と厚別中学校父母と先生の会が、北海道では千歳市立千歳中学校保護者と教職員の会、長沼町立長沼小学校ＰＴＡ、富良野市立東小学校父母と先生の会が選ばれた。西岡南小は３１年ぶり２回目。

　新型コロナウイルスが猛威を振るい、市中からマスクが姿を消した昨年４月、同ＰＴＡは、いち早く手縫いの布マスクを作成し、児童らに配布することを決定。

　布を調達して裁断し、低学年用の小さいマスクと高学年・教職員用の普通サイズのマスクの型紙を役員が作成。緊急事態宣言による休校中、希望者のみにもかかわらず、７０人以上の保護者が同校を訪れ玄関先で材料を受け取り、手縫いで仕上げたマスクを同校に提出。休校明けの６月１日に全児童と教職員にマスク約７００枚を提供した。

　活動の中心となって尽力した渡邉和香子会計監査（当時は副会長）が、１１月１９日に開かれた日本ＰＴＡ協議会年次表彰式に招かれ、東京のホテルニューオータニで表彰状を受け取った。

　佐藤校長は「マスク不足で苦慮している折、ＰＴＡからの手づくりマスクの申し出は大変ありがたかった」「すぐに多くの保護者が賛同していただき、先行きが不安だらけだった中で、ＰＴＡの行動力と一体感に大変励まされ、感激した」と感謝していた。

(札幌市 2021-12-01付)