建設企業に感謝状　札幌市　災害遺児基金寄付で

（札幌市 2021-12-21付）

左から中野顧問、野崎さん、松井部長、山根局長

　札幌市子ども未来局は１７日、災害遺児基金として３０万円を寄付した建設企業・㈱田中組（松村敏文社長）に対する感謝状贈呈式を挙行した。山根直樹局長が同局を訪れた松井智樹取締役執行役員総務部長らに感謝状を手渡し、交通災害遺児等の健全育成への協力に対し謝意を示した。

　災害遺児基金は、交通事故などの災害によって保護者らを失った義務教育終了前の災害遺児らを対象とした支援制度。

　田中組の社員が有志で立ち上げた交通遺児を守る会は、「交通事故などで保護者を失った子どもたちの手助けをしたい」との思いから、毎年１２月に役職員から寄せられた義援金を札幌本社と３支店所在地の市役所に寄付している。昭和５０年の取組開始からことしで４７回目を迎え、累計額は４６１９万２２４２円。札幌市への寄付累計額は２１１０万２２４２円にのぼる。

　寄付に当たり、同社の松井部長、中野淑文顧問、社員を代表して土木部工務課の野崎愉未さんが子ども未来局を訪問。野崎さんが目録を手渡したあと、山根局長が松井部長に感謝状を手渡した。

　山根局長は、有志による長年の寄付に対し、「ぜひ皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」と述べた。

　松井部長は「交通災害等によって、子どもたちが思うような学校に行けない、職に就けないことがあるのは、いたたまれない気持ち。会社全体としての共通認識でもある」と述べ、社を挙げて寄付を続けることをあらためて誓った。

(札幌市 2021-12-21付)