札幌市学校図書館協　研究大会　本の魅力紹介する授業　４年国語　ＰＯＰ作成し

（札幌市 2021-12-20付）

録画した授業を視聴し協議した

　札幌市学校図書館協議会（木村佳子会長）は１３日、手稲中央小学校（松村隆志校長）で、第４４回札幌市学校図書館協議会研究大会を開催した。市内小・中学校の教職員や学校司書など、２５人が参加。録画した授業の視聴や研究協議などを通して、学校における図書や図書室の活用について研鑚を積んだ。

　同会は、研究主題に「未来を拓く力を育む学校図書館～学びを支える学校図書館を目指して」を設定。①学習活動に寄与する学校図書の在り方②発達段階に応じた読書紹介の取組―の２つを視点に研究を進めている。

　開会式のあと、事前録画した授業の視聴と研究協議を実施。手稲中央小の山田千裕教諭が指導した４年３組の国語「プラタナスの木」の動画を視聴。発展読書教材には『ＰＯＰで本を紹介しよう』を使用した。

　本時は８時間扱いの７時間目。前時までは、プラタナスの木の物語を紹介するためのＰＯＰの下書きや表現について学んできた。

　本時は「様々なＰＯＰの長所について共有することで、本の魅力を伝えるために工夫するよさに気づくことができる」を目標とした。

　授業の冒頭、山田教諭が「どのようにＰＯＰを描けば、紹介した本をたくさんの人が読んでくれるか」と発問。前時に作成した自分の下書きに、物語のあらすじやキャッチフレーズなどを付け加えることで、より相手に伝わるＰＯＰ作成に取り組んだ。

　まとめでは、本時で制作したＰＯＰと、下書き段階のＰＯＰを黒板に貼り出して比較。「カラフルにしたり、あらすじを付け加えることで、見る人に伝わりやすくなる」と呼びかけた。

　動画視聴後の研究協議では、参加者が自校の学校図書の状況を共有したりするなど、学校図書や図書室等を積極的に使用した授業づくりにつなげていた。

　このあと、認定こども園聖ミカエル幼稚園の石渡秀子主任教諭が「絵本を柱に個と個が共鳴し合い、心がつながりあう保育を目指して」をテーマに、園内での実践を紹介した。

(札幌市 2021-12-20付)