組織的対応力が大切　十勝小・中校長会と帯広市校長会　スクールリーダー育成セミナー

（関係団体 2022-01-13付）

７１人が参加した

　【帯広発】十勝小・中校長会（喜多敦会長）と帯広市校長会（早川一之会長）は昨年１２月下旬、帯広市役所で３年度とかちスクールリーダー育成セミナーを開いた。管内の教職員７１人が参加。十勝教育局の山田圭介義務教育指導班主査や帯広市立大空中学校の村松正仁校長の講話に耳を傾けるなど、資質向上を図った。

　教育動向を踏まえた各学校の教育課題に取り組み、学校力・学校マネジメントの向上に努め、スクールリーダーとしての自覚と教師力の向上を図り、次代のリーダーを養成することが目的。対象は将来にわたって十勝・帯広の教育に寄与しようする意欲的な教員、学校の中核として学校運営に協力している教員や、校長が推薦する教員。

　はじめに、早川会長が主催者を代表してあいさつ。同事業が一昨年度からスタートした取組であることを示しながら、「今求められているリーダーシップは、一人では解決できない問題に向かって、多様な考えやノウハウを用いて課題解決に向かう組織的対応力が大切になる」と強調した。

　続いて、来賓の帯広市教委・黒島俊一参事が登壇。集合形式の研修会の開催を喜びながら、「一人ひとりの教職員が能動的に行動することで自走的な組織をつくることができる。教職員一人ひとりの個性を生かした学校運営の一助となれば」と呼びかけた。

　講話Ⅰでは、山田義務教育指導班主査による「“令和の日本型学校教育”の構築を目指して～学習指導要領の趣旨の実現に向けて取り組んでほしいこと」、講話Ⅰでは、村松校長が「小中連携から小中一貫へ」と題してそれぞれ説明した。

　うち、山田義務教育指導班主査は令和の日本型学校教育の概要について説明。「個別最適な学び」「協働的な学び」の２点を示し、デジタル化・オンライン化について、子どもに身に付けさせたい資質・能力を解説した。

　日本型学校教育の意味として、「優れた専門性のある教職員が子どもの知・徳・体を養っている、全世界的にまれな教育環境」と指摘。また、ＧＩＧＡスクール構想の推進や、教員の働き方改革の推進などの課題があることを示した。

　このほか、６グループに分かれてテーマごとに演習。演習で出た意見を全体会において概要を発表し、喜多会長が講評した。

(関係団体 2022-01-13付)