文科省　学校関係者コロナ感染　集団感染　１２月は１６件　家庭内感染　小学生６５％

（コロナウイルス関連 2022-01-20付）

新型コロナウイルス感染症・累計感染者数と感染経路（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は学校関係者における新型コロナウイルスの感染状況（２年６月～３年１２月）をまとめた。昨年１２月における学校の集団感染（５人以上）は、小学校１２件、高校４件の計１６件発生。第５期（３年７月５日～１２月３１日）の家庭内感染の割合は小学生の６５％をはじめ依然として高い一方、第４期（３年３月８日～７月４日）と比べ下降傾向にある。

　文科省は、学校関係者に新型コロナウイルス感染症患者が発生した場合、学校の設置者に対して報告を求めている。

　２年６月１日から３年１２月３１日までに報告のあった幼児児童生徒の感染者数は９万３０６２人。教職員の感染者数は８２８６人となった。

　同一の学校で５人以上の感染者が確認された事例は累計３８２２件で、１２月は小学校１２件、高校４件の計１６件となっている。

　今回調査から、校種別の感染者数と感染経路の割合を月別から期間別に変更。減少傾向から増加傾向に転じる最低値をもとに文科省が設定したもので、第５期の感染経路は幼稚園児の６１％、小学生の６５％、中学生の５３％が家庭内感染、高校生は家庭内感染が３３％、感染経路不明が４１％、学校内感染が１４％となっている。

　第４期との比較では、家庭内感染が小学生で７ポイント、中学生で１１ポイント下降するなど、高校以外の児童生徒で減少。一方、感染経路不明の割合が上昇傾向にある。

　今回は日本学校保健会の学校等欠席者・感染症情報システムに入力のあったデータを集計して公表。３年９～１２月における延べ休業件数は１１８５件、休業学校実数は７７２校、１日当たりの平均休業日数（土日、祝日除く）は２・６日となっている。

(コロナウイルス関連 2022-01-20付)