道内児童生徒１月コロナ感染　過去最高の４２２８人　道教委　対策徹底し学び保障を

（コロナウイルス関連 2022-02-03付）

　道教委によると、１月に新型コロナウイルスに感染した道内公立・私立学校の児童生徒は４２２８人となり、月別で過去最高となったことが分かった。校種別では小学校が２１１５人とほぼ半数。学校閉鎖を実施した学校は９１校だった。１日の道議会文教委員会で道教委の鈴木淳学校教育監は「感染拡大のリスクを可能な限り低減して学びの保障に取り組むことが重要」とし、新しい知見を踏まえた衛生管理マニュアル等に基づく感染症対策の徹底、オンライン学習の好事例の普及に努めるとした。

　１月１～３１日に道内の公立・私立学校で感染が確認された児童生徒は４２２８人。校種別では小学校２１１５人、中学校８３７人、高校１２１４人、特別支援学校６２人となっている。教職員の感染者数は３８５人で、直近２週間で感染者が急増している。

　学校閉鎖を実施した道内公立・私立学校数は９１校、学年閉鎖は５５校、学級閉鎖は４４５校。部活動の休止や修学旅行の延期も増加している。

　道教委の中澤美明学校教育局指導担当局長兼新型コロナウイルス感染症対策担当局長は、オンライン学習の実施に当たり通信環境が十分に整っていない家庭があること、ICTの指導経験の差などの理由で一部学校では効果的な学習が十分に実施されていないことなどの課題があり、早急な改善が必要との考えを表明。ポータルサイトやSNSを通じた実践事例の発信、指導主事等による具体的な提案を含む指導助言のほか、２月上旬に開催予定の実践交流会で発表する好事例を共有し、効果的な指導の普及に努めるとした。

　鈴木学校教育監は、年度末の学習のまとめや高校・大学入試への準備など１年間で重要な節目にあることから「感染拡大のリスクを可能な限り低減し、児童生徒の学びを保障することが極めて重要」と強調。新しい知見を踏まえた衛生管理マニュアル等に基づく感染症対策の徹底、国のガイドラインや道の対応方針に基づく迅速・適切な対応が可能となるよう、学校・市町村教委へ継続的な指導助言を行うとした。

　また、児童生徒の心のケアも含めてこれまで以上にオンライン学習の好事例の情報提供をきめ細かく行うとし「全ての児童生徒が安全な教育環境で安心して持続的に学べるよう努めていく」と述べた。

　赤根広介委員（北海道結志会）の質問に対する答弁。

(コロナウイルス関連 2022-02-03付)