感染リスク高い教育活動　７日から当面中止を　道教委　調理実習や合唱など

（コロナウイルス関連 2022-02-07付）

　道教委は、きょう７日から当面の間、感染リスクの高い教育活動を行わないよう関係者に求める通知を４日付で発出した。対面形式のグループワーク、合唱、調理実習、密集での運動などが対象。文部科学省の衛生管理マニュアルに基づく対策をあらためて確認し、徹底するよう求めた。

　オミクロン株の影響による新型コロナウイルス感染拡大に伴い、児童生徒、教職員の感染者数が増加。１月に学級閉鎖を実施した公立・私立学校は４４５校に上るなど、学校運営の継続と学びの保障が課題となっている。

　このため道教委は、４日付で通知「オミクロン株の影響を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策について」を各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長などに発出。学校における感染症対策を踏まえた教育活動の留意事項を改訂して周知した。

　具体的には、文科省の衛生管理マニュアルで示す「感染症対策を徹底し、対策を講じてもなお感染リスクの高い学習活動」を行わないこととした。

　部活動では、密集する運動や向かい合って発声する活動を中止するほか、健康状態の日常的な多重チェックと感染症対策の全校指導体制の確立を求めた。

　当面の間、中止となる教育活動はつぎのとおり。

▼各教科等に共通する活動

▽児童生徒が長時間、近距離で対面形式となるグループワーク

▽近距離で一斉に大きな声で話す活動

▼理科

▽児童生徒同士が近距離で活動する実験や観察

▼音楽

▽室内で児童生徒が近距離で行う合唱、リコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器の演奏

▼図画工作、美術、工芸

▽児童生徒同士が近距離で活動する共同制作等の表現や鑑賞の活動

▼家庭、技術・家庭

▽近距離で活動する調理実習

▼体育・保健体育

▽児童生徒が密集する運動、近距離で組み合ったり接触したりする運動

(コロナウイルス関連 2022-02-07付)