札幌ドーム周辺スポーツ交流拠点構想　整備の基本方針等明記　札幌市　計画候補地現況も

（札幌市 2022-02-03付）

　札幌市は、札幌ドーム周辺地域の在り方についての基本的な方針としてまとめた「札幌ドーム周辺地域におけるスポーツ交流拠点構想」を策定した。基本構想策定の背景、計画候補地の現況整理など４章で編成。スポーツ交流拠点の目的や在り方のほか、拠点整備の基本方針などを示している。

　市は元年６月に策定したスポーツ推進計画（改定版）において、市民誰もがスポーツに参画し健康や生きがいを得ることや、スポーツを通じた経済・地域の活性化など、スポーツの力を課題解決に向けた方策の一つとして位置付けている。

　構想では、これらの課題解決に資するとともに、高次機能交流拠点である札幌ドーム周辺において、スポーツや集客交流産業の振興などに関わる拠点性および札幌の魅力と活力の向上を先導することを目指した「スポーツ交流拠点」の整備を検討する。

　市の最上位計画のまちづくり戦略ビジョンや第２次都市計画マスタープラン、スポーツ推進計画、スポーツ施設配置活用実施方針に基づいて策定。また、国のスポーツ基本計画や日本再興戦略２０１６、スタジアム・アリーナ改革等を適宜参考にする。

　構想は、①基本構想策定の背景②計画候補地の現況整理③スポーツ交流拠点の目的④スポーツ交流拠点の在り方―の４章で編成。拠点整備の基本方針、期待される効果などを示している。

　構想は、「みる」スポーツ施設として親しまれている札幌ドームを核に、「する」「ささえる」機能の充実を図ることで、市民がライフステージに応じたスポーツに親しむ機会を確保すること、拠点性向上による経済・まちの活性化等を目的としている。

　計画候補地は札幌ドームのほか、国道３６号と羊ヶ丘通に挟まれた敷地内で、導入施設・機能、周辺施設に応じて範囲を絞り込む。新たな配置施設として、札幌ドームと区別化を図りながら相乗効果をもたせ、「みる」機能に主軸を置いたアリーナ施設、屋内外スポーツ施設、にぎわい施設のほか、拠点性を向上・補完する機能の配置を計画している。

　今後、同構想に基づき、札幌ドーム周辺地域におけるスポーツ交流拠点基本計画を策定。国の計画や市の上位計画、関連する部門別計画を整理し、計画の策定目的および位置付けを明確化するとともに、計画の構成を図示する。

(札幌市 2022-02-03付)