札幌発寒南小　５０周年祝う会　伝統をつぎの世代へ　節目や新校舎完成を契機に

（札幌市 2022-02-02付）

　札幌市立発寒南小学校（田中義直校長）の５０周年を祝う会が１月２８日、同校で開かれた。新型コロナウイルス感染症を考慮し、体育館と各教室をオンラインで接続して開催。代表児童らによる進行のもと大きな節目と昨年１２月の新校舎完成を祝いながら、これまで引き継がれた伝統をつぎの世代に伝える決意を新たにした。

　同校は昭和４５年、札幌市１０２番目の小学校として開校。学校教育目標に「考える子」「心の美しい子」「ねばり強い子」「げんきな子」「助け合う子」を据え、地域に愛されながら多くの児童を送り出してきた。

　２年度には校舎改築に着工。新校舎の構造・規模は、校舎鉄筋コンクリート造３階５８１６平方㍍、屋内運動場鉄骨鉄筋コンクリート造一部鉄骨・鉄筋コンクリート造２階１４１５平方㍍で、新たに児童会館３００平方㍍を整備。伊藤組土建㈱（札幌）が施工を担当し、昨年１２月に竣工した。

　祝う会は当初、２年度の開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため延期。新校舎の供用開始がことし１月となっていたため、５０周年と新校舎完成を合わせて祝うこととした。

　祝う会は、コロナ禍を考慮し、６年生５８人と代表委員会が体育館に集合。１～５年生は各教室で、体育館とオンラインで接続する形式で開催。

　代表委員会の児童らが祝う会の開会を宣言したあと、開校当時の様子や運動会でのよさこいソーランなど、５０年の歩みを映像で振り返った。

　４・５・６年生の児童による作文発表に続き、各学年による５０周年を祝う動画を上映。「５０歳のお誕生日、おめでとう！」「大好きな小学校が発展するよう、私たちも頑張ります！」などのメッセージを寄せるとともに、合唱や出し物を披露した。

　６年生によるメッセージ、校歌斉唱のあと、田中校長があいさつ。発寒川を表す三本線で雪の結晶をかたどり、発寒の語源となった桜鳥を組み合わせた、開校当初からの校章を紹介し、「力強さ、優しさ、夢や希望を願う思いはつながっている。校歌にある“みんな仲よく　ぐんぐん伸びる”発寒南小学校をつくり上げよう」と呼びかけた。

　続いて、南川真一ＰＴＡ会長があいさつ。「子どもたちの夢や希望をかなえる土台になれるよう頑張りたい」と述べた。

(札幌市 2022-02-02付)