札幌市円山動物園　動物園条例案　意見募集２月２８日まで　運営方針や展示など９項目

（札幌市 2022-02-01付）

　札幌市円山動物園は、札幌市動物園条例（素案）をまとめた。同園が将来にわたって生物多様性の保全に貢献していくために必要な運営基盤となる取組事項では、運営方針のほか、展示や教育活動に関する原則など９項目をまとめている。２月２８日まで、素案に対するパブリックコメントを受け付ける。

　市は、元年５月に円山動物園基本方針「ビジョン２０５０」を策定。開園１００年を迎える２０５０年を見据えて動物園の役割や野生動物に向き合う姿勢などを示している。方針に基づく具体的な取組については、計画期間を５年とする実施計画を策定し推進することを明記した。

　ビジョンでは、円山動物園の役割や動物福祉に関する取組の根拠となる条例制定の意義や必要性の検討を位置付けた。元年に設置した検討部会で協議を重ね、１月に素案が完成した。

　基本理念には、「動物園の活動は、その動物園で飼育する動物の良好な動物福祉を確保しつつ、野生動物の保全を通じて、生物多様性の保全に寄与することを旨として行う」など３点を掲げた。

　動物園の基本的な取組事項では、運営方針や良好な動物福祉の確保など９項目をまとめた。

　このうち、動物の展示および教育活動における原則の項目では、利用者に野生動物に直接接触する機会の提供などを示している。

　２月２８日まで、素案に関するパブリックコメントをＦＡＸ・０１１（６２１）１４２８、メール（zoo.kanri@city.sapporo.jp）、郵送（〒０６４－０９５９　札幌市中央区宮ケ丘３―１札幌市円山動物園経営管理課）で受け付ける。

　記入用紙は、同園ホームページからダウンロードが可能。

(札幌市 2022-02-01付)