札幌市教委　４年度サタデースクール案　放課後や授業内で試行　負担軽減へ所要時間短縮も

（札幌市 2022-02-01付）

　札幌市教委は、４年度サッポロサタデースクール事業の実施方針案をまとめた。１月２８日の社会教育委員会議で示したもの。土日・祝日・長期休業中の活動に限定せず、平日の放課後や教育課程内での試行実施を進めていく。このほか、プログラムの所要時間を２時間程度から３０分以上へ短縮するなどを通して、実施校の負担軽減と地域の積極的な参画を目指していく。

　事業は、文部科学省が全国的に推進している地域学校協働活動の一環。プログラム実施を通して、地域と学校との連携・協働の仕組みを整えるなど、地域全体で子どもを育む環境づくりを進めている。

　これまでは、土日・祝日や長期休業期間などの学校休業日を活用してきた。一方で、児童生徒は部活動や習い事等との重複、地域人材・教職員にとっては、余暇の減少などが課題となっていた。

　また、新型コロナウイルス感染症の影響によって、２、３本年度は、地域を活用した学びや体験機会が大幅に減少する結果となった。

　これらの状況を踏まえ、学校の負担を減らし、地域の力を生かした多様な学びの場の提供を計画。４年度からは、放課後や教育課程内での試行実施などを方針案としてまとめた。

　方針案では、実施日を学校休業日以外に平日の放課後や教育課程（授業等）内・外を問わないとしている。１プログラム当たりの所要時間は、２時間程度から３０分以上に短縮し、短時間でも継続的に取り組めるようにしていく。

　運営協議会の体制は、学校関係者による窓口担当者のほか、協議会事務局の代表者１人、地域人材等によるコーディネーターに加えて、会計担当の設置を義務付けた。

　委託料は、１時間当たり１万５０００円。単独協議会は３０万円、連携協議会は４５万円を支払い上限としている。

　事業の実施方針は、２月下旬から３月上旬をめどに決定する予定。

(札幌市 2022-02-01付)