道教委　４年度SNS教育相談　私立中高生等も対象に　１１４日以上　４月から開設

（道・道教委 2022-03-08付）

　道教委は４年度、SNSを活用した教育相談事業の対象に私立の中学・高校・特別支援学校の生徒を追加する。実施期間は前年度と同程度の１１４日以上を計画。現在事業者の企画提案を受け付けており、４月に窓口を周知して相談受付を開始する。

　道教委は平成３０年度から国の事業を活用してＳＮＳによる教育相談事業を開始し、生徒が抱えるいじめや不登校など様々な悩みの相談に対応している。２年度の相談対応件数は１１６０件で、内容は「心身の健康・保健」「友人関係（友達とうまくいかない、周りの目が気になるなど）」「学業・進路」「恋愛」の順に多い。

　１定道議会に提案中の４年度予算案では、SNSを活用した相談事業費に９２９万円を計上。対象は、従来の札幌市を除く道内公立中学校、義務教育学校後期課程、高校、中等教育学校、特別支援学校（中学部・高等部）に、私立中学校、高校、特別支援学校の生徒を追加する。

　本年度の実施期間は①５月２～１３日②８月８日～９月１９日③５年１月９日～２月１日。また、４年５月１６日から５年３月２７日までの期間、毎週月曜日も実施する。相談時間は１日５時間以上（午後５時から９時までの４時間を含める）としている。

　現在、公募型プロポーザルによって事業者の企画提案を２３日まで受け付けている。委託事業者における臨床心理士や公認心理師、精神保健福祉士や社会福祉士などの専門家が相談に対応する。

　３月下旬の審査会で事業者を決定し、４月以降に事業を開始する見通し。

(道・道教委 2022-03-08付)