管理職候補育成へ協議 後志局 女性教員活躍推進会議
(道・道教委 2022-03-09付)

後志管内女性教職員活躍推進会議
約10人がオンラインで参加した

 【小樽発】後志教育局はこのほど、3年度後志管内女性教員活躍推進会議をオンライン開催した。川端香代子局長、松橋朗次長のほか、管内の市町村教育委員会教育長、小・中学校の校長など10人が出席し、女性教員の活躍推進に向けた取組について意見を交わした。

 あいさつに立った川端局長は「管内では、管理職を目指す教職員が不足している中、女性管理職をさらに増やしていくことはハードルが高いが、第2期特定事業主行動計画が策定され、教育局としても、これまで以上に真剣に向き合って、皆さんと知恵を出し合いながら、取組を一歩ずつ進めていきたい」と強調。ミドルリーダーの育成、人事上の配慮、管理職公宅の入居の3点を具体的な柱とした上で「きたんのない意見を」と呼びかけた。

 続いて、教育局担当から、第2期特定事業主行動計画の概要、女性教職員の活躍推進にかかるアンケート結果、全道・管内における女性管理職の状況、管内の管理職公宅入居要望の状況などについて説明した。

 意見交換では、具体的な柱3点について話し合った。ミドルリーダーの育成については「それぞれの学校で、校長・教頭からの働きかけが非常に重要」「若いときから、男性女性に関わらず、管理職の意識を持たせることが大事」「人事異動の際に、校長間で管理職候補者の情報を共有し、継続的に指導しながら育てていく必要がある」「子育てが終わった50代以上の活躍も非常に大切」などの意見があった。

 人事上の配慮については、「一般の教職員にもっとアピールが必要」「2校目のときにも配慮してもらえるのか」などの声が上がった。

 管理職公宅の入居については「学習指導要領の中に、家庭や地域の人々との積極的な交流とあり、学校として推し進めるためには、一定程度地域に住んでもらわないと難しい」「平日のみの公宅入居であれば検討できるのでは」などの意見が挙がった。

 川端局長は「管理職候補者がどのような配慮が必要であるかを拾い上げ、配慮していくことで、裾野が広がっていくと思う」とし「皆さんと協力して取り組んでいきたい」など述べた。

(道・道教委 2022-03-09付)

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