胆振局 管内教育実践表彰 苫小牧明野小・中など6者(道・道教委 2022-03-11付)
苫小牧明野小・中
【室蘭発】胆振教育局は、3年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育分野では苫小牧市立明野小・中学校、伊達開来高校など4団体2個人が受賞。社会教育分野では、厚真町の「読み聞かせわたぼうし」が栄誉に輝いた。山上和弘局長が受賞校などを訪問し表彰状を授与する予定。
受賞者の功績はつぎのとおり。=敬称略=
◆学校教育
▼苫小牧市立明野小学校(上埜幸喜校長)・同明野中学校(山岸弘昇校長)
「中学校区の推進体制整備を核とした生徒指導の充実」
平成31年度から道教委「中1ギャップ問題未然防止事業」の推進校として、中1ギャップ検討委員会の設置など中学校区全体で推進体制を整備し、中1ギャップ解消のプラン検討や日常の実践交流を行った。
人間関係づくりの能力育成を図る取組として、相互での授業参観や乗り入れ授業、中学校生徒が計画した部活動体験に小学校第6学年が参加する取組などを行うとともに、小中連携による指導方法、指導体制の充実を図り、管内の生徒指導の充実・発展に大きく貢献した。
▼伊達開来高校(相馬利幸校長)
「地域の教育資源を活用した探究活動の推進」
平成31年度から道教委「未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業」における総合的な探究の時間推進プロジェクト「プロジェクト研究事業」の指定を受け、地域と連携したフィールドワークを実施するなど、総合的な探究の時間を柱とした教育課程の改善・充実を図っている。
3年度は地域連携研修の主体校として、近隣の学校の教職員を含めた研修会を開催し、学校間での交流・連携を図るとともに、地域における教職員の指導力の向上を含めた教育活動の充実に大きく貢献した。
▼胆振英語教育研究協議会
「英語教育の充実・発展」
昭和48年に発足以来、英語教育に関する研究の推進や教職員の指導力向上に向けた研修会、中学生を対象とした英語暗唱会の開催など英語に関する事業に取り組んできた。
また、前学習指導要領において小学校に外国語活動が導入されたことを踏まえ、平成25年度から小学校全学年を対象とした英語発表会を開催し、小学校の英語に関する興味・関心を高める取組を行うなど、管内英語教育の充実・発展に大きく貢献した。
▼中澤文彦(苫小牧市立大成小教諭)・本居真子(同明野小教諭)
「授業改善の推進と学力向上」
平成31年度から道教委「授業改善推進チーム活用事業」における授業改善推進教員を務め、若手や中堅教員に示範授業を行うとともに、学級担任に対し授業に関する助言を行うなど、学力向上に向けた授業改善を推進した。
特に指導と評価の一体化に基づく授業実践を進めるため、算数科の授業の中で、記録に残す評価を実施する場面を取り上げ、評価の具体と児童に対する手立てを紹介する映像版実践資料を作成し、学力向上に関する取組に大きな成果を上げた。
また、管内の研修講座や研修会等において講師や実践発表者を務め、自身の成果を広く発信するなど、管内教育の充実・発展に大きく貢献した。
◆社会教育
▼読み聞かせわたぼうし(厚真町)
「読み聞かせを通じた子どもたちの豊かな心づくりの取組」
平成16年度に発足以来、ボランティア活動を核として、子どもたちの笑顔を原動力に本の読み聞かせを行ってきた。
より本に興味・関心を持てるよう制作活動やゲームを取り入れるなど、活動を工夫しながら町内2つの小学校で月1回、放課後子供教室に参加している1~3年生を対象に活動し、長年にわたって子どもたちの豊かな心づくりに貢献した。
この記事の他の写真
伊達開来高
胆振英語教育研究協議会
大成小・中澤教諭
明野小・本居教諭
読み聞かせわたぼうし
(道・道教委 2022-03-11付)
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