オールオホーツクで学力向上検証協 改善サイクルの充実を 1人1台端末や方向性で協議(道・道教委 2022-03-04付)
教育局、教育長部会、校長会の3者がオンラインで協議した
【網走発】オホーツク教育局は2月24日、3年度「オールオホーツクで学力向上を!」検証協議会をオンラインで開いた。教育局、管内教育委員会協議会教育長部会、管内校長会から関係者15人が出席し、客観的な分析を活用した取組の充実、1人1台端末の効果的な活用といった課題や次年度の方向性について協議。各学校でロードマップを活用した検証改善サイクルが充実し、児童生徒の学力向上につながるよう活発に意見を交わした。
オホーツク教育局、管内教育委員会協議会教育長部会、管内校長会の3者は、平成28年度から管内学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を!」を実施。全国学力・学習状況調査結果が全国平均を下回る状況を受け、管内の全小・中・義務教育学校が主体的に授業改善を図ることを目的としている。
「重点化を図った組織的・計画的な授業改善」「ほっかいどうチャレンジテストの効果的な活用」の2点が柱。各学校が作成したロードマップをもとに、教育局は、学校教育指導で進ちょく状況や改善の方向性などについて協議している。また、組織力強化会議をはじめとする研修会等とも連動し、各学校でロードマップを活用した組織的な取組や検証改善サイクルの充実が図られるよう支援している。
野上義秀局長は開会あいさつで、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、学校段階間の接続の工夫などの重要性を伝えた。
一方、事業の取組状況については「客観的な分析を用いた検証改善サイクルの充実」「1人1台端末を活用した授業改善」で学校間格差がみられるといった課題を指摘。
協議会を通して「この取組をさらに見直し、各学校における検証改善サイクルの充実をより一層進めていきたい」と述べ、協力を呼びかけた。
続いて、義務教育指導班の富岡尚平主任指導主事が取組状況について説明。教育局が北見工業大学と共同開発したほっかいどうチャレンジテスト分析・活用ツールをはじめとする客観的な分析を活用した取組の継続・充実や1人1台端末を効果的に活用した授業改善の推進が重要となることを示した。
説明を踏まえ、現状や課題について協議。
校長会関係者からは「ロードマップの作成や全国学力・学習状況調査の採点・分析などを職員が中心となって行っている学校が増えてきているものの、まだ一定数の学校で管理職が行っている実態がある。課題意識を持ち、全ての学校が適切に取り組めるように改善していかなければならない」「チャレンジテストの分析・活用ツールができたので、それをどのように各学校が活用するか、学校全体にどう浸透させていくかが課題」「ロードマップの作成や、組織力強化会議に校長と学力向上担当者が出席することは、学校全体の取組の実現に向けた成果として着実に現れている」などの意見があった。
教育長部会関係者からは「学校の実態に応じたロードマップでなければ意味がない。具体的取組内容や目標指標の設定に当たっては、先生方がどこまで本気になってつくり上げるか、取組をどう具体化するか、誰もが取り組みやすい内容にするかが大事」「管内全体で同じ方向を向いて取り組むという共通認識、現状に対する危機意識を持った上で取り組んでいかなければならない」などの声が寄せられた。
また、富岡主任指導主事が次年度の方向性について説明。「ほっかいどうチャレンジテスト分析・活用ツールの活用」「1人1台端末を効果的に活用した授業改善」「中学校区での取組」をロードマップの視点として位置づけ、取組の充実を図っていく方針を示した。
その内容について協議し、校種間の学びの連続性を踏まえた検証改善サイクル確立の重要性などを出席者間で確認した
(道・道教委 2022-03-04付)
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