野付幼など3社に栄誉 根室局 管内教育実践表彰
(道・道教委 2022-03-03付)

根室局表彰野付幼稚園
野付幼

 【釧路発】根室教育局は、3年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では、別海町立認定こども園野付幼稚園、標津高校の中村公一教諭が受賞。社会教育では、読み聞かせ活動に取り組むねぎぼうずが受賞した。松田俊也局長が受賞校などを訪れ、表彰状を授与する予定。

 受賞者の功績概要はつぎのとおり。  =敬称略=

学校教育

▼別海町立認定こども園野付幼稚園(真籠毅園長)

 平成28年度に、認定こども園に移行した。

 令和元年度から2年度まで道教委「幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業」の指定を受け、幼小連携・接続の在り方について研究を重ね、これまでの取組を基盤としながらスタートカリキュラムを作成し、野付小学校と連携して幼児教育と小学校教育の円滑な接続に取り組んでいる。

 また、幼小中で連携した防災教育を実践しており、災害時の保護者への引き渡し訓練では中学校や地域住民と協力するなど、幼児教育施設や小・中学校を核とした地域づくりに取り組んでいる。

 さらに、道防災教育アドバイザーを招いた防災・減災「語り部」講演会を実施し、幼児の防災意識を高めている。

 これらの取組を研修会および研修動画の作成等によって発信するなど、普及啓発活動にも尽力しており、高く評価されている。

▼中村公一(標津高教諭)

 ミドルリーダーとして学習指導はもとより、生徒会活動等や学校教育の充実・発展に資する能力が高く、若手教員の指導・育成にも尽力している。

 特に、生徒指導部長や生徒会担当を歴任し、「特別活動を通した教育活動の充実」を目的に、積極的な地域連携による地域に根差した生徒会活動を行っている。

 また、防災教育において標津町オリジナルHUGの作成、町内のこども園、小学校、中学校での防災に関する出前授業、町役場との連携による東北地方等への被災地研修および報告会の実施など、先進的な教育活動を展開しており、その成果は道教委の事業などを通じて全道に広く発信し、活用されている。

社会教育

▼ねぎぼうず(伊勢浩子代表)

 平成23年10月結成。児童生徒への読み聞かせボランティア活動を通して、読書習慣の推進、青少年の健全育成活動に尽力している。

 結成後10年間にわたって、尾岱沼地区の幼稚園、小学校、中学校において、小学校は週に1回、中学校は月に1回程度の頻度で読み聞かせを実施。また、選書に際し、小学校にリクエスト箱を設置するなど、児童が本に興味を持つよう工夫している。

 特に、2年度野付中学校の卒業式では、10年間にわたる地道な読み聞かせ活動とその成果として『これまで読み聞かせを行った143冊の絵本を紹介する冊子』を手交するなど、読書がより身近なものとなるよう活動を展開している。

この記事の他の写真

根室局表彰標津高校中村教諭
中村教諭
根室局表彰ねぎぼうず
ねぎぼうず

(道・道教委 2022-03-03付)

その他の記事( 道・道教委)

オールオホーツクで学力向上検証協 改善サイクルの充実を 1人1台端末や方向性で協議

オールオホーツク検証協議会  【網走発】オホーツク教育局は2月24日、3年度「オールオホーツクで学力向上を!」検証協議会をオンラインで開いた。教育局、管内教育委員会協議会教育長部会、管内校長会から関係者15人が出席し、...

(2022-03-04)  全て読む

道教委が学校力向上実践事業推進協 負担軽減へデジタル化を 開発技術センターの新保参事

 道教委は2月25日、第2回学校力向上に関する総合実践事業推進協議会をオンライン開催した。七飯町立七重小学校など3校が小学校教科担任制による指導体制や業務改善の実践を発表。道開発技術センター...

(2022-03-04)  全て読む

リズム運動コンテスト入賞作決定 天塩啓徳小など10作品に 道教委 教育長賞7作配信中

みんなでムーブ受賞作品  道教委は2日、児童生徒の体力向上と運動習慣の確立を図る啓発動画「みんなでムーブ(キタキツネ)」のリズム運動コンテストの結果を発表した。天塩町立啓徳小学校の「小さな四人のかわいいこぎつね」な...

(2022-03-04)  全て読む

檜山局 第2回専門家チーム会議 支援実感できる取組を 今金高等養護の進藤校長講話

檜山管内第2回専門家チーム会議  【函館発】檜山教育局は2月28日、特別支援教育総合推進事業第2回管内専門家チーム会議をオンライン開催した。特別支援学校教職員や福祉関係者ら11人が出席。今金高等養護学校の進藤仁校長が「管内...

(2022-03-04)  全て読む

道教委 世界遺産で次世代育成事業 縄文遺跡群活用し学習 子どもサミットなど開催

 道教委は、世界文化遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群を活用した次世代育成事業を新年度からスタートする。出土品の3Dモデルなどの教材開発や出前授業(モデル授業)の実施、北東北3県の児...

(2022-03-04)  全て読む

ヤングケアラー支援など 3日から1定道議会代表質問

 1定道議会本会議ではきょう3日から代表質問が始まり、本格的な議論に入る。ヤングケアラーの支援体制、高校教育の在り方、学校図書館の整備・充実方策など道・道教委の今後の施策が議論される。  ...

(2022-03-03)  全て読む

初の遠隔就業とVR修学旅行を報告 可能性広げる貴重な機会 特別支援課が教育委員会に

特別支援教育課教育委員会へ報告  道教委特別支援教育課は2月24日の教育委員会で、コロナ禍におけるDXを踏まえた特別支援教育について報告した。初めて実施した「リモートによるインターンシップ」と「バーチャル修学旅行」について...

(2022-03-03)  全て読む

札幌あいの里高等支援と静内農業高 商品販売のコツなど学習 ヤフー人財育成PJ合同発表会

  札幌あいの里高等支援学校(西牧孝徳校長)と静内農業高校(佐藤裕二校長)は2月25日、ヤフー(株)の人財育成プロジェクト合同成果発表会に参加し、ウェブ上に開設した商品販売ページと、販売のた...

(2022-03-03)  全て読む

道 ユースプランナー制度スタート 施策に次世代の意見を 大学生等100人程度を登録

 道は新年度から、大学生ら若者の声を子育て施策に生かすユース(青年・若者)プランナー制度を本格的に開始する。子育て世代に年齢の近い大学生や短大生に登録してもらい、施策を立案する際に意見を聞く...

(2022-03-03)  全て読む

道教委等 地学協働フォーラム 縄文文化学ぶ喜び発信 身近な遺跡から歴史に思いはせ

地学協働世界遺産フォーラム  道教委、練成会グループ、NPO法人ほっかいどう学推進フォーラムは2月26日、地学協働フォーラム「世界遺産 北海道の縄文に学ぶ」をオンラインで初開催した。シンポジウム「過去と未来を結ぶ世界遺...

(2022-03-02)  全て読む