道教委 世界遺産で次世代育成事業 縄文遺跡群活用し学習 子どもサミットなど開催
(道・道教委 2022-03-04付)

 道教委は、世界文化遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群を活用した次世代育成事業を新年度からスタートする。出土品の3Dモデルなどの教材開発や出前授業(モデル授業)の実施、北東北3県の児童生徒とオンラインでつないだ世界遺産子どもサミットの開催などを計画している。

 事業は、児童生徒の歴史・文化への理解促進や、文化財保護意識の醸成を図るもの。

 教材開発は、道内の縄文遺跡に関する教材(出土品の3Dモデル)等を作成し、北東北3県と共有する。

 出前授業は、作成した教材を用いたモデル授業を全道16校で実施し、他校への広がりを期待。授業者は専門家や文化財を扱う組織などに委託する予定。開催は秋ごろを想定している。また、北方民族博物館などの文化施設と連携した普及事業を2回程度行う予定。

 実施したモデル授業は、実践事例集などにまとめ、各校への普及啓発につなげたい考え。

 世界遺産子どもサミットは、北東北3県の児童生徒とオンラインで結び、文化財保護等の取組に関する実践発表などを行うことを想定している。

 道教委では、縄文遺跡に関する取組をしている学校から、発表校を3校程度選定。北東北の学校にも発表してもらい、実践交流が図れるようにする。

 また、専門家による講演や「サミット宣言」なども想定。これら概要が固まったあと、参加者を募集し全道の学校に先進事例を知ってもらう考え。

 サミットの開催期日は今のところ11~12月ころを想定している。

(道・道教委 2022-03-04付)

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