札幌あいの里高等支援と静内農業高 商品販売のコツなど学習 ヤフー人財育成PJ合同発表会(道・道教委 2022-03-03付)
札幌あいの里高等支援学校(西牧孝徳校長)と静内農業高校(佐藤裕二校長)は2月25日、ヤフー(株)の人財育成プロジェクト合同成果発表会に参加し、ウェブ上に開設した商品販売ページと、販売のため開発した商品について発表した。
この取組は、インターネットを事業に活用できる次世代人材を育成することを目的としており、ヤフーの社員がインターネットを活用して地場産品を販売する方法を生徒に実習で指導、実際に販売するところまでをカリキュラムで行っている。
道では、同社との包括連携協定の一環として「IT人財育成プロジェクト」を実施。次世代を担う生徒たちが地域の魅力をインターネットを活用して道内外に発信するノウハウを身に付け、地元経済の発展に貢献する人材となることを目指している。
この日は、北海道の2校をはじめ、中津商業高校(岐阜県)、新居浜商業高校(愛媛県)、成進高校(山口県)の計5校がオンラインで参加。全国の生徒の発表を見聞きすることで、他の地域や学校、商品について知り、見聞を広めた。
このうち、あいの里高等支援は地域の特徴や産業などについて、オリジナルキャラがナレーションする動画を作成し紹介。
その後、ウェブ上で販売しているエコバックについて説明。大きさの割に極めてコンパクトに畳めることや、軽さ、持ちやすさ、見た目のかわいさ、縫い目がしっかりしていて洗濯も可能なことなど、商品の魅力を紹介した。
また、販売ページでは、キャッチコピーやタイトルで目を引くよう工夫したことを説明。
活動全般を通し「物を売ることを体験して、初めて物を売る苦労が分かった」「いかに消費者の心をつかむかという点が難しかった」などと振り返った。
静内農業高は、地域の特色や産業を紹介したあと、ウェブ販売のため開発した「エゾシカ肉の缶詰3種セット」を紹介。
肉は道内産で地域に根付いた商品であること、3種類の味は醤油風味、カレー風味、みそ風味とし、シカ肉の臭みを取るとともに、いろいろな味を楽しめるようにしたことを説明。
また、エゾシカ肉を知ってもらい、町の魅力として伝えてほしいとの思いから、ターゲットを20代を中心とした若い世代にしたほか、濃い味付けが酒に合うだろうという予測から、酒好きな人もターゲットとした。
商品販売ページでは、ご飯と一緒に写真を撮り、おいしさを伝え購買意欲を刺激するよう工夫。写真については、ヤフーの職員のアドバイスで自然光を利用して撮影し、商品が鮮やかに映し出されるよう工夫した。
生徒たちは、これまでを振り返り「消費者の目線に立って写真やキーワードを考えるのが勉強になった」「自然光を利用した写真を教えてもらい、見栄えがすごく良くなった」「まず自分たちが商品の魅力を知り、好きになることが大切だと分かった。ネット販売は大変だけどやりがいがある」などと話していた。
(道・道教委 2022-03-03付)
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