１定札幌市議会予算特別委（１７日）　フォーラム開催や講演会で市民周知　冬季オリパラ招致

（札幌市 2022-03-22付）

　冬季オリンピック・パラリンピック招致について質疑が行われた。

　市は冬季オリンピックを開催した市の歴史と伝統を踏まえた学習を通して、子どもたちのふるさと札幌を愛する心の育成を図ることを目的にオリパラ教育を実施。トップアスリートが自身の経験を紹介することで子どもたちに逆境に置かれても挑戦することの大切さなどを伝えている。

　オリパラ教育には平成２８年度以降、小・中学校延べ４２５校の児童生徒４万４４０３人が参加している。

　また市教委は、オリパラ教育に関連して、東京２０２０大会について振り返るためのアンケート調査を市内の高校生以下の全児童生徒を対象に実施。オリパラ教育に興味を持ったとの回答が７割以上だったことや「将来、社会や人のために役に立つことをしたい」「外国の人々の暮らしや習慣などを知りたい」との回答も７割以上あった。

　市スポーツ局の佐藤美賀国際大会担当部長は、アンケート結果から「オリパラ教育は、子どもたちが将来の夢や希望を持ち続け、世界に目を向けるきっかけになるとともに、社会貢献の意識醸成や国際交流の興味を喚起するなど、今後の人間形成に肯定的な影響をもたらすもの」との認識を示した。

　冬季大会の招致については、今後、地元経済界と連携しながら東京２０２０大会で導入された先端技術やスポーツ医科学の研究事例などを未来の札幌の街にどのように活用していけるのかについて、講演会やフォーラムの開催を通じて広く市民に周知していく意向を表明。

　「大会招致に関する連携協定を結んだ札幌青年会議所の協力を得ながら、大会のビジョン“人と地球と未来にやさしい大会で新たなレガシーを”をどのように残していくのか、環境への配慮と経済の発展が両立する持続可能なまちづくりについて考える機会をつくるなど、経済界と共に大会招致の機運を醸成していきたい」と答弁した。

　藤田稔人委員（自由民主党）らの質問に対する答弁。

(札幌市 2022-03-22付)