札幌市　冬季五輪招致意向調査速報値　「興味持った」７４％　市内の児童生徒、大学生等

（札幌市 2022-03-22付）

　札幌市は、２０３０年冬季オリンピック・パラリンピック大会招致にかかる意向調査の速報値を公表した。大学生等・子どもたちの声の把握の結果では、市内の大学・短期大学・専門学校の学生を対象にしたアンケートや、市教委が児童生徒の成長を把握するために実施している「オリンピック・パラリンピックについての学習振り返りアンケート」の結果の一部をまとめた。振り返りアンケートの「オリンピック・パラリンピックに興味を持ったか」という設問では「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の回答で７４％を占めた。

　市は冬季オリンピック・パラリンピック大会招致に関し、市民・道民からの意見を得るため、２日から１４日にかけて郵送・インターネット・街頭調査を実施。道内の大学・短期大学・専門学生を対象としたアンケート調査では、３４校から１２７４人の回答を回収した。

　高校生以下は、市教委が市立小・中・高・中等教育・特別支援学校の児童生徒を対象にした「オリンピック・パラリンピックについての学習振り返りアンケート」から、関係した設問の結果を掲載。１４日現在で７万８１９６人の児童生徒が回答している。

　振り返りアンケートのうち「オリンピックに興味を持ったか」の設問では「当てはまる」が４１％、「どちらかといえば当てはまる」が３３％、「どちらかといえば当てはまらない」が１４％、「「当てはまらない」が１２％となった。

　大学生等を対象にした「札幌の２０３０冬季オリンピック・パラリンピック招致についてどのように感じるか」では、「賛成」が３８％、「どちらかといえば賛成」が２６％だった。

　インターネット調査における賛成の主な理由は「子どもたちに夢と希望を与えるから」が１７４４件で最多。このほか「北海道・札幌のＰＲにつながるから」「雇用創出や経済効果が期待できるから」などと続いた。

　反対意見では「開催に多額の予算が必要だから」が８３１件で最も多かった。

　今後、集計・分析を進め、４月中にも結果の詳細を公開する。

(札幌市 2022-03-22付)