体力・運動能力調査結果　各管内の状況　第８回　上川

（道・道教委 2022-03-28付）

体力合計点の全国との差とその推移（クリックすると拡大表示されます）

◆分析　小学校

【１１３校、児童数３５１７人】

▼実技

　各学校において新体力テスト分析ツール等を活用し、全学年・全種目の実施および課題のある種目の複数回実施による体力向上の把握など、全校での継続的な取組や１校１実践等の授業以外の取組を推進したことによって男女とも握力、ソフトボール投げ、反復横跳び、男子では立ち幅跳びの種目が全国平均以上となったと考える。

▼質問紙

　各学校において授業以外で全ての児童の体力・運動能力向上にかかる取組を行ったことによって「授業以外でも運動やスポーツをする時間の合計が４２０分以上」と回答する児童の割合が全国平均以上となったと考える。

◆分析　中学校

【６１校、生徒数３３７４人】

▼実技

　各学校において、新体力テスト分析ツール等を活用し、全学年・全種目の実施および課題のある種目の複数回実施による体力向上の把握など、全校での継続的な取組を推進したことによって男子では握力の種目が全国平均以上となったと考える。

▼質問紙

　各学校においてこれまでの調査を踏まえて、授業等の工夫改善を行ったことによって保健体育の授業改善が促進され、運動・スポーツが苦手な傾向がある生徒向けの取組、性別に応じた取組や努力を要する生徒への手立てが充実し「運動やスポーツをすることは好き」と回答する生徒の割合が全国平均以上となったと考える。

◆改善点

▼日常授業の改善・充実

▽学校経営指導訪問および学校教育指導訪問において各学校の状況について把握するとともに児童生徒が自分の動きの質が向上していることを実感できるよう見通しと振り返りや発問の工夫、ＩＣＴ端末の活用など、質の高い体育・保健体育の授業にかかる指導助言を行う

▽児童生徒が運動の楽しさを実感できる授業づくりを促進するために体育専科教員およびエキスパート教員を活用した研修会を実施するなど、研修事業の充実を図る

▼組織的な取組による健やかな体の育成

　各学校で新体力テスト分析ツールやマネジメントシートを活用し、課題のある種目や改善策を明らかにしていることから、学校教育指導訪問において全校での継続的な取組の推進を図るよう指導助言する。

▼運動機会の確保

１校１実践等の授業以外の取組を推進することができるよう、学校教育指導訪問やマネジメントシートの活用などを通して、優良実践や体育専科教員およびエキスパート教員による学校の教育活動全体を通じた体力向上に関する効果的な取組を周知する。

(道・道教委 2022-03-28付)