対応方法など解説資料を作成　接触者リストアップへ　道教委　臨休等で通知

（コロナウイルス関連 2022-03-29付）

　道教委は２５日付で、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた臨時休業等の取り扱いを関係者に通知した。学級閉鎖の条件変更とともに、解説資料「接触者のリストアップ（学校編・解説）」を作成して周知。感染の可能性のある児童生徒のリストアップの流れやマスクの着用状況に応じた対応例を示している。

　通知では、感染症対策と一層の学びの保障を図るため、学級閉鎖の条件を「陽性者が１人発生した場合」から「陽性者が１人発生し、周囲に未診断の風邪等の症状を有する児童生徒が複数いる場合」「同一学級で複数の陽性者が判明した場合」等に変更。可能な限り接触者のリストアップを行い、リストアップが可能であれば個別の出席停止によって学級閉鎖を実施しないこととした。臨時休業の期間はこれまでどおり感染者との最終接触日の翌日から５日間程度を目安に学校設置者が判断する。

　「接触者のリストアップ（学校編・解説）」は、道が作成したリストアップの基準に基づき、学校における対処の流れや感染者・関係者のマスクの着用状況に応じた対応方法を記載しているもの。

　「感染者と関係者両者がマスクをしていなかった場合」「片方がマスクをしていた場合」「両者がマスクをしていた場合」の対処方法を示し、互いにマスクがなかった場合は①感染者と対面１㍍以内で会話をしていた児童生徒、教職員②感染者と日常的に一緒にいた児童生徒、教職員③換気の悪い環境で長時間過ごした児童生徒、教職員（更衣室や部活動の活動場所等）④その他、感染者と密に接触のあった児童生徒、教職員―が対象。１つでも当てはまる人をリストアップする。

　鼻マスクやマスクを顎にずらしている状態はマスクなしと判断。両者がマスクを着用していても感染症対策によっては感染リスクがあることに留意するとしている。

　道立学校では新年度からの対応を要請。市町村教委においては、児童生徒の行動履歴や地域の感染状況を踏まえ、適切に判断・対応するよう求めた。

　今後、臨時休業に関する保護者向けのリーフレットを作成し、４月に発出する予定。

(コロナウイルス関連 2022-03-29付)