道教委　学校の働き方改革促進へ　アイデア・バンク公開　現場の好事例・提案９９件

（道・道教委 2022-03-30付）

　道教委は、北海道学校における働き方改革アイデア・バンクをホームページ上で公開した。学校現場から提供のあった業務改善の好事例やアイデア９９件を校種・内容別に分類して公表。採点業務のＩＣＴ化やスライド勤務制の導入など様々な工夫を紹介している。実践事例やアイデアは随時募集しており、今後追加する。

　道教委は昨年１０月に教育委員会、学校、教職員等による優れた業務改善の好事例やアイデアの募集を開始した。情報を整理して道教委教職員課のホームページで公開・共有することで、学校における働き方改革に向けた取組を後押しし、全道の取組の活性化を図ることを目的としている。

　アイデア・バンクは、投稿のあった業務改善の好事例やアイデアのほか、学校における働き方改革推進事業推進校における実践事例など９９事例を掲載。

　取組内容は①指導（授業・教材準備、生徒指導、授業外対応など）②学校運営（学校経営、学校行事、部活動など）③学校事務（会計集金、外部・渉外処理、情報・知識共有など）④その他―で分類しているほか、学校種や行政・学校・個人・地域など取組主体別に整理。ＩＣＴの活用の有無も明記した。

　具体的な実践例をみると、専科教員等による給食指導の実施によって担任教諭の勤務時間を週２時間削減した小学校の事例や、通知表の所見欄の記載の年１回化、個人別の定時退勤日の設定、出勤時間を変更するスライド勤務制の導入、部活動の複数顧問性の有効活用などを取り上げている。

　ＩＣＴを活用した取組をみると、採点業務の負担を軽減するデジタル採点システムの導入や朝会等のオンライン化を掲載。

　業務改善のアイデアとして、全道立学校における欠席・遅刻・早退連絡のオンライン化や高校入学者選抜のウェブ化を提案している。

(道・道教委 2022-03-30付)