足寄町４年度教育行政執行方針　全小・中にＣＳ導入　託される学校づくりを

（市町村 2022-04-13付）

藤代教育長

　【帯広発】足寄町教委の藤代和昭教育長は４年度教育行政執行方針において、全小・中学校にコミュニティ・スクールを導入するとした。地域参観日の開催、保護者を含めた学校評価など、信頼・安心して託される学校づくりを推進する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

　地域と共に歩む学校づくりに向け教育委員会が主体性を発揮し、校長会議・教頭会議を通して的確な指示および指導等の徹底を図る。本年度から町内全小・中学校に導入するコミュニティ・スクールや地域参観日の開催、保護者を含めた学校評価や地域教育資源の活用などを通し、信頼され、安心して託される学校づくりを推進する。

　社会に開かれた教育課程の適正実施に努めるとともに、生涯学習推進アドバイザーを活用した指導助言や進行管理を通し、知徳体のバランスが取れた管理・運営を図る。

　確かな学力では、町費による特別支援教育支援員の配置による少人数指導や習熟度別学習、長期休業中の学習機会の提供、家庭への啓発活動などに取り組む。全国学力・学習状況調査や町生涯学習研究所の学力調査・分析を踏まえ、各小・中学校に学力向上推進プランを明示し、主体的・対話的で深い学びの授業改善を通して学力向上を図る。

　豊かな心では、道徳教育を重視し「特別の教科　道徳」を通して命の大切さや思いやりの心のかん養、教育相談の充実、読書活動の推進、情報モラル教育の徹底等に取り組む。

　読書については想像力や共感性の豊かな感性を育む学校図書の充実に向け、図書の計画的な整備や町図書館との連携に取り組む。

　いじめは「誰にでも起こり得る・犯罪である・命や人権に関わる問題である」との共通理解に立ち、町いじめ防止基本方針に基づいた未然防止や早期発見および迅速対応、学校・保護者・関係機関との速やかな連携などに努め、重大事案については総合教育会議で協議・調整する。

　健やかな体では、全国体力・運動能力、運動習慣等調査や新体力テストの実施結果を踏まえ、教科・体育の充実や体力づくり運動の日常実践化に努め、体力向上や運動の習慣化を推進する。

　今日的な教育課題について、食育では栄養教諭の効果的な活用を図り、食に関する指導を推進するとともに学校給食の衛生・安全管理の充実に努める。魅力ある献立を通し、地場産食材の積極的な活用によるふるさと給食やリクエスト給食を継続し、安全・安心な給食の提供に努める。

国際理解教育では、国際交流員を活用した小学校の英語教科や外国語活動および中学校の英語教科などの支援を図り、英語力の向上や異文化理解など国際理解教育を推進する。

キャリア教育では、関係機関・団体等との協力・調整を図り、職場訪問体験学習などを通し、望ましい職業観や勤労観を培う。

　防災・交通安全教育では、各教科の関連学習内容や実施訓練を通して災害への適切な迅速対応に努めるとともに、地域実態に応じた危機管理対応マニュアルの点検・見直しを図る。　　ＩＣＴ教育では、国のＧＩＧＡスクール構想による児童生徒１人１台タブレット端末を整備して、一人ひとりに合った学びやオンライン授業等に活用し、情報活用や課題解決などの能力育成に努める。

特別支援教育では、社会的自立や合理的配慮を踏まえた個別の教育支援計画や個別の指導計画に基づいた教育活動の展開や学習支援員の継続配置、あしょろ子どもセンターとの連携など支援体制の充実に努める。

　複式教育では、少人数の良さを生かしたきめ細かな指導計画による個に応じた指導や学習効果を高める集合学習および町内的な交流学習を支援し、地域環境の特性を生かした複式教育の充実に努める。

　足寄高校の存続、２間口確保に向けた取組については足寄高校振興会等関係団体と協議・連携し、通学費や海外研修派遣、足寄町学習塾、多目的交流施設などに支援を継続する。

　学校給食については、子育てや人口減少の対策として小・中・高の児童生徒に無償提供する。

教職員の働き方改革については、町アクションプランを策定し、超過勤務の上限や学校閉庁日、部活動休養日等を定め、教職員の負担軽減を図る。

(市町村 2022-04-13付)