中川町4年度教育行政執行方針 端末活用法など議論 小・中にエアコン設置
(市町村 2022-04-14付)

中川町髙橋信行
中川町教委・髙橋信行教育長

 【旭川発】中川町教委の髙橋信行教育長は4年度教育行政執行方針で、町学校教育情報化検討会議を通じてGIGAスクール構想によって配備された情報端末の活用方法や研修方法について議論を深める方針を示した。また、感染症対策の一環で小・中学校へのエアコンの設置を進めるとともに、中学生を対象とした学習支援「なかがわ塾」における習熟度別の指導によって高校進学を支援していくとした。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

【豊かな文化と人の育みを実感できるまち】

▼明日を担う人づくり

▽生涯学習の推進

 生涯学習センターちゃいむを拠点に家庭・学校・地域との連携を通じて、幼児から高齢者まで各世代の学習ニーズに応える機会の提供や活動支援を行い、家庭および地域の教育力の向上に取り組んでいく。

 長期休業中の「わくわく体験教室」は、読書・学習や創作活動、遊びを通した体力づくり、地域の文化・伝統や季節ごとの様々な体験活動に取り組んだ。期間中には家庭と連携して、電子メディアに触れる時間を減らす取組の「中川スライド30」を実施することができた。十分な感染症対策を行い学校と連携し、警戒レベルに応じた事業展開を進め、子どもたちの健全育成に努めていく。

 引き続き、社会教育委員および関係機関と共に生涯学習団体および町民の皆さんと連携し、新しい生活様式を定着させウィズコロナの中で、歩みを止めない生涯学習のまちづくりの推進に努めていく。

▽学校教育の充実

 教育現場のICT化が急速に進む中、各学校では校内研究や教職員研修において、ICTを活用した授業改善の取組が積極的に実施されており、GIGAスクール構想による1人1台端末環境が実現した今、これまでの実践とICTを組み合わせることで、教育の質の向上を目指す取組を進めるため、また学校のICT化が教員の業務負担増にならないよう支援していく。

 学校のICT化は、小・中学校教職員、教育委員会職員から構成される町学校教育情報化検討会議で議論を進めており、その方向性に沿って各学校のICT環境整備および研修機会の充実を行っていく。

 個別最適な学びの充実について、小学校に特別支援教育支援員1人を増員するとともに、中学校では引き続き学習指導員を配置し、児童生徒の個性や能力に応じた教育を推進していく。

 中学生を対象とした学習支援「なかがわ塾」において、引き続きボランティア講師の支援・協力をいただきながら、生徒個々の習熟度に応じた指導を行い、生徒の高校進学の支援を進めていく。

 感染症対策の一環として教室の換気機能の充実および暑さ対策のため、小・中学校でエアコンの設置を進め、快適に学習活動が行えるよう教室環境の整備を進めていく。

 児童生徒の不安やストレス、さらにいじめ防止を含め、その兆候を見逃さないよう小・中学校共に学校、家庭、地域、関係機関と連携して取り組むとともに、スクールカウンセラー等の教育相談を活用し、未然防止、早期発見・解消に努め、思いやりの心、支え合う仲間意識の教育を推進し、引き続き豊かな心の育成に取り組んでいく。

 新体力テストによる成果と課題を分析し、外部講師やオンラインを活用した運動プログラム、コーディネーショントレーニングを体育授業や部活動に取り入れるなど、運動能力および体力のバランス良い向上に努めていく。

 食育指導および保健指導の充実を図り、運動能力および体力向上の取組とともに、健康に対する意識と実践力を高める取組を進めていく。

 中学校の部活動について、スポーツ少年団、生涯学習団体、文化団体、「なかがわスポーツくらぶ」と連携し、地域部活動への移行のための検討および必要な取組を進めていく。

(市町村 2022-04-14付)

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