奈井江町４年度教育行政執行方針　親子で受検の検定実施　ＣＳ設置へ検討委員会発足

（市町村 2022-04-13付）

相澤教育長

　【岩見沢発】奈井江町教委の相沢公教育長は４年度教育行政執行方針で、新たに子どもと保護者が一緒に受検する検定や、保護者のスマートフォンに直接電子メールを発出するなどの啓発事業を実施する意向を示した。また、コミュニティ・スクールの設置に向けた検討委員会発足を盛り込んだ。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【未来を担う子どもの育成】

▼学校教育を充実する

　効果的な指導を確立していくため、ＩＣＴ検討委員会での課題整理と町教育振興会での研修を深める。

　引き続き公設塾ななかまや夏・冬休みに行う子ども朝活事業に取り組む。親学セミナーの開催や本年度新たに実施する子どもと保護者が一緒に受検する検定、保護者のスマートフォンに直接、電子メール発出するなどの啓発事業を行う。

　２人体制となった英語指導助手を１人ずつ小・中学校に配置し、認定こども園や奈井江商業高校にも派遣するなど、安心できめ細かな学習環境を継続する。

▼豊かな心と健やかな体の育成を推進する

　町の基幹産業である農業や地元企業について学ぶふるさと学習を継続し、子どもたちの郷土愛や将来の夢を育み、社会性を身に付ける学習を推進する。

　自己の生き方を考え、自立した人間としての成長をかん養するため、学校活動全体を通じた道徳教育を推進する。子どもたちへのアンケートや教育相談などを実施し、悩み事の解消やいじめの早期発見、早期対応に努めるとともにスクールカウンセラーを活用し、子どもたちの心の成長を支援する。

▼快適な学習環境の整備を推進する

　学校と保護者、地域が知恵を出し合いながら学校運営に取り組んでいくことを目指すコミュニティ・スクールの設置に向けた検討委員会を発足させる。

▼多様な教育機会の支援を推進する

　幼小中高の連携による乗り入れ授業や授業交流など、学校間の相互理解と相互支援の充実を図るとともに新入学児童生徒の学用品費の負担が困難な家庭に対する就学援助を継続する。

　奈井江商業高の入学者数が２年続けて定員の半数以下となり、引き続き高校と連携を図り、生徒が魅力を感じる学校となるよう検討しＰＲ活動などを実施する。

▼子どもの健全な育成を推進する

　小学生には演劇を、中学生にはコンチェルトホールでのコンサートを開催し、生の迫力を体験させるとともに、観るマナー、聴くマナーの習得を行う。町長と語る会や子ども会議の活動を支援し、社会参加を促進する。

(市町村 2022-04-13付)