池田町４年度教育行政執行方針　独自に少人数学級　ＣＳコーディネーター配置

（市町村 2022-04-12付）

池田町教委・加賀学教育長

　【帯広発】池田町教委の加賀学教育長は４年度教育行政執行方針において、小学校低学年の３０人以下学級や３年生以上で３５人以下学級を独自に実施することを示した。また、学校と地域や関係者を結ぶコミュニティ・スクール・コーディネーターを新たに配置し、子どもたちの成長を支える体制づくりの充実を図る。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼主体的・対話的で深い学びの実現

　ＩＣＴに関する専門的知識を持った技術者の活用を図り、１人１台端末の効果的利用による興味・関心を高める授業改善に取り組むほか、課題となっている家庭での学習時間の確保など、生活リズムの改善に向けた啓発を行う。

　個に応じたきめ細かな指導体制の充実に向けて、臨時教員等を活用し町独自に学年・学級および支援学級の児童数を基礎として小学校低学年の３０人以下学級や３年生以上で３５人以下学級を実施するとともに、加配教員を活用した中学校での習熟度別指導に継続して取り組む。

　教育的な支援が必要な児童生徒のニーズに応じた指導や支援の充実に向けて、小学校統合による引き継ぎを適切に実施し、学習や学校生活を補助する職員の配置を継続するとともに、幼保・小中高・福祉等の関係機関による特別支援教育連携協議会の充実を図り、個別の教育支援計画を活用した学校段階間の切れ目のない指導や支援に取り組む。

　幼稚園等での遊びや生活を通して育まれてきたことが小学校での学習に結び付くよう、スタートカリキュラムに対する幼稚園・保育園・小学校での共通理解を促進する。

▼豊かな心・人間性のかん養と健やかな体の育成

　「特別の教科　道徳」について、公開授業や学校教育指導等を通じ、子どもたちが様々な困難に主体的に対応できる資質・能力を身に付けることができるよう、考え、議論する道徳教育の充実に努める。

　町いじめ防止基本方針に基づく組織体制等の充実を図り、児童理解交流会や生徒指導交流会、進路指導等を通じて豊かな人間性や社会性を育む生徒指導に取り組む。

　教育相談員の配置とともに、道派遣および町独自で新たに配置するスクールカウンセラーの活用を図り、相談体制の充実やいじめの未然防止、早期発見・早期対応を徹底する。

　子どもたちの体力・運動能力について、全学年を対象に学校独自に実施した新体力テストの調査結果を検証し、体力等の向上を目指した授業改善に取り組む。

　子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、引き続き栄養教諭による食育指導に取り組む。

▼学びを支える教育環境づくり

　導入５年目となるコミュニティ・スクールについて、小学校統合に伴い学校運営協議会委員を増員し一層の活性化を図るほか、学校教育活動に地域の教育資源が効果的に結び付くことができるよう、新たに学校と地域・関係者を結ぶコミュニティ・スクール・コーディネーターを配置し、子どもたちの成長を支える体制づくりの充実を図る。

　各小学校で培ってきた特色ある教育活動については、昨年１１月の教育活動検討会議における提言を踏まえ、学校教育活動やＰＴＡ活動等としての実施方策について検討を進める。

　国からの学校統合に関する教員加配について、配置の継続とともに増配置を要望する。

　小学校統合後、スクールバスを利用する児童は増加するが、暫定的な乗降場の利用も含め安全・安心な通学に万全を期すとともに、通学方法等の実情を踏まえながら適切な対応に努めていく。

　学校における働き方改革については、学校における働き方改革推進委員会において町アクションプランに盛り込まれた取組の検証を行った上で必要な改善を図るほか、全教職員が健康で学校教育活動に専念できるよう、ストレスチェックへの参加率１００％を目指す。

(市町村 2022-04-12付)