清水町4年度教育行政執行方針 清水高新入生 端末購入費を助成 台湾台中市小学校と交流(市町村 2022-04-13付)
山下教育長
清 【帯広発】清水町教委の山下勇教育長は4年度教育行政執行方針において、清水高校における新入生の端末購入費を一部助成し、保護者負担の軽減につなげる方針を示した。また、前年度初開催となった台湾台中市の小学校との国際交流授業を継続することとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼確かな学力の育成
学校内外の研修機会・体制の充実や指導方法の工夫改善に努めるとともに、全国学力・学習状況調査の結果から明らかになった成果や課題を踏まえ、学力向上の具体的方策や方針を明確にし、学校と家庭が連携して学習習慣の定着や生活習慣の確立に取り組む。
小・中学校の英語教育充実のため、英語指導助手2人と英語活動講師を配置し、外国語や異文化への理解を深め、自分の考えを英語で表現できる力を育む国際理解教育を推進する。台湾台中市の小学校との国際交流授業を継続する。
GIGAスクール構想に基づき、児童生徒に1人1台配置したタブレット端末を積極的に活用した対面授業、コロナ禍における学級閉鎖時等でのリモート授業や家庭学習での活用など、子どもたちの学びを保障することができるよう、ICT教育の推進と環境整備の充実を図る。
▼豊かな心と健やかに体を育む教育の推進
しみず「教育の四季」の取組を通して、家庭・学校・地域が連携・協力し、子ども一人ひとりに基本的な生活習慣や規範意識を身に付けさせ、思いやりの心を持ち、感性あふれ表情豊かな子どもを育む。
いじめについては、「特別な教科 道徳」の授業を要に全教育活動を通して「いじめはしない」「いじめは絶対許さない」という道徳的な判断力や心情、実践意欲と態度を育み、未然防止、早期発見、早期対応、早期解決に努める。
不登校への対応については、児童生徒の実情に応じて、学校・家庭・スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、保健師、心理士等関係者との連携と情報共有を密にして、発生予防や解消に努める。
子どもたちの体力の二極化や肥満傾向など体力と健康にかかる問題解決のため、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果から明らかになった成果と課題を踏まえ、体力の向上と健康増進を図るために保健体育の授業の工夫改善の取組と合わせて、家庭や地域との連携・協力して取り組む。
▼子どもの安全・安心の確保等
児童生徒の登下校時の通学路等における安全・安心な環境確保のため、ボランティア等による見守り活動に加え、公安委員会をはじめ各道路管理者や町民生活課等関係機関との連携・協力のもと、地域ぐるみの取組に努める。
災害の実体験を踏まえ、1日防災学校などによる防災教育や、子どもたちがタブレット等のICT機器や携帯電話など情報機器を日常的に利用する中でトラブル等の被害に遭わないよう、家庭と連携しルールを守り、安全・安心に活用するための情報モラル教育を学校と連携して進める。
▼特別支援教育の推進
子育て支援課きずな園など未就学児童からの支援を行う関係機関との連携を密に行うとともに、インクルーシブ教育の理念のもと、特別支援を必要とする児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた適切な指導と切れ目のない一貫した教育が行えるよう、特別支援教育支援員の配置などによる支援の充実を図る。
▼幼保・小・中の連携の推進と小中一貫教育の推進
幼稚園・保育所・こども園での幼児期の教育と小学校の教育との滑らかな接続のため、幼児と児童の交流活動や教員と保育士など関係者との研修会や情報交流など、引き続き保育活動と教育活動の連続性を図るための取組を進める。
小学校から中学校への学びの系統性・連続性や高い専門性と分かりやすい授業を展開するために、小中一貫教育の実現に向け、これまでの取組を継続し、町民への理解を深める。
▼清水高校の振興
総合学科ならではの特色ある教育活動を実践している清水高と連携を深め、学校の魅力化の実現をサポートするため、広報活動や生徒の学習・部活動への支援をはじめ、御影地区から通学する生徒の通学定期代の全額助成に加え、新入学生のタブレット端末購入費の一部助成による保護者負担のさらなる軽減など、引き続き関係団体を通じた支援を行う。
▼学校給食の推進
十勝の地場産物や町の食材を多く取り入れることに努め、年4回の「十勝清水恵みの給食」や小学6年生と中学3年生を対象としたバイキング給食の実施を継続する。栄養教諭による食に関する指導や給食だよりを通じて、子どもたちが食への興味・関心を高められるよう食育活動を推進する。
(市町村 2022-04-13付)
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