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当別町初の義務教育学校が開校　社会や世界に羽ばたけ　愛されるとうべつ学園へ
（市町村 2022-04-12付）

本庄教育長（左）から中村校長に校旗が授与された

　当別町で初の義務教育学校、町立とうべつ学園（中村伸次校長）が８日、開校した。開校式では、本庄幸賢教育長が、在校生を前に高らかに開校を宣言。中村校長に校旗を授与し、１５０年に及ぶ町の教育に新たな１ページを刻んだ。後藤正洋町長は「充実した学校生活を送り、社会や世界に羽ばたくことを心から願う」と述べた。

　とうべつ学園は、当別小学校と当別中学校を統合して誕生した、道内１５番目の施設一体型義務教育学校。総事業費６３億２４５０万円を投じ、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造、延床面積１万２２９５平方㍍の新校舎、２万９１９５平方㍍のグラウンドを整備した。

　教育課程をみると、４・３・２制を採用。学級担任制を採る１～４年生を「基礎期」、一部教科担任制を敷く５～７年生を「充実期」、教科担任制とする８～９年生を「発展期」と設定。校訓「優しく　強く」、教育目標「夢と志を持ち　希望に満ちた未来を拓く」のもと、系統性・連続性を踏まえた生活・学習指導、日常的な異学年交流など、９年間を一貫した特色ある教育活動を進める。

　開校式では、本庄教育長が児童生徒４２９人、教職員５７人を前に、高らかに開校を宣言。中村校長に校旗を手渡した。

　後藤町長は式辞で、明治５年開校の当別小、昭和２２年開校の当別中の歩みを振り返り「１５０年に及ぶ長い歴史を受け継ぎ、町の教育に新たな輝かしい１ページが刻まれる」と祝福した。

　その上で、児童生徒たちに「素晴らしい学びの環境が皆さんを励まし、背中を押し、手を差し伸べてくれると信じている。充実した学校生活を送り、社会や世界に羽ばたくことを心から願う」と呼びかけた。

　中村校長は、開校に向けて尽力した関係者に感謝の意を表した上で「立派な校舎に魂を吹き込むのは、児童生徒や教職員のたゆまぬ努力にかかっている。地域に信頼され、愛される学校になるようまい進したい」と決意を新たにした。

　児童生徒を代表して、９年生の谷詰実紀依さんがあいさつに立ち「長い歴史を受け継ぐとともに、私たちで新しい伝統を築いていこう」と述べた。