札幌市教委　市立小校外プール学習　光陽小など５校追加　学校付近の市民プール利用

（札幌市 2022-04-14付）

　札幌市教委は、市立小学校における校外プールでのプール学習を実施する小学校５校を新たに決定した。本年度は、光陽小学校、本町小学校、元町北小学校、大谷地小学校、東山小学校を追加。実施校では学校近くの市民プール等を利用し、全ての学習を校外で行う。実施校は、プール学習終了後に報告書を作成し、市教委に提出する。

　市は、ほぼ全ての小学校および一部の中学校の敷地内にプール施設を設置。設置後２０年を超えるものが約８割で、老朽化が深刻な状況となっている。

　学校プールは、水泳学習のほか、夏季休業期間中に児童開放を行っているものの、使用頻度に対して整備費や維持管理費が高コストであることや施設の仕様上、通年利用ができないことなどが課題となっている。

　市教委は、限られた財源の中で対策を進めるため、元年度から校外プールの活用を開始。学校プールの在り方について検討を進めている。

　本年度は、前年度実施校の東橋小学校、二十四軒小学校、発寒南小学校の３校に、光陽小、本町小、元町北小、大谷地小、東山小の５校を加えた８校が、校外プールを活用する。

　実施校のうち、東山小は徒歩圏内のプールを活用。その他の学校はバス移動を予定している。

　各校では、実施状況に関する報告書を作成し、提出する。市教委は報告書の内容等を踏まえ、今後の方向性や学校プールの使用について検討していく。

　市教委は「全ての学校が民間プール等を使用することは、日程がかぶることなどを考慮すると難しい。学校にとってより良い活用方法を検討していきたい」としている。

(札幌市 2022-04-14付)