鷹栖町4年度教育行政執行方針 ICT支援員を配置 鷹栖高生に端末購入費(市町村 2022-04-15付)
上西教育長
【旭川発】鷹栖町教委の上西義幸教育長は4年度教育行政執行方針で、各小・中学校に配置する学習支援員を活用して、習熟度別指導やチーム・ティーチングによって子どもたちの確かな学力を育てる方針を示した。また、ICT教育を進めるためICTサポートスタッフを配置するほか、外国語教育を進めるため外国語指導助手を2人配置するなど授業支援に努める。さらに鷹栖高校への支援としてパンフレット作成費用を支援するとともに、1人1台端末整備のため各家庭に支援金を支給する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【学校教育】
各小・中学校に配置する学習支援員を効果的に活用しチーム・ティーチングや習熟度別指導、放課後学習などの学習指導に取り組み、児童生徒に応じた指導の充実を図り確かな学力を育てる。
前年度から実施している授業改善推進チーム活用事業は、鷹栖小学校に加えて北野小学校が実施することとなった。他町の教職員とチームを結成して各学校を巡回し、チーム・ティーチングによる学習指導や全教職員との協働による授業改善に取り組む。
ICT教育を進めるためICTサポートスタッフを配置し、授業での円滑な利活用に対する支援を行い教育の質の向上につなげる。
外国語教育では、外国語指導助手(ALT)2人体制によって子育て支援センターや幼稚園、保育園への訪問をはじめ、小・中学校への授業支援を充実していく。
英語教育については、小学校への中学校英語担当教員の乗り入れ授業を引き続き行い、小中連携した指導体制を構築する。
各小・中学校の学校運営協議会と連携して授業の中で鷹栖の魅力をさらに知ってもらうような展開を図るとともに、鷹栖版ふるさと共育のスタイルを確立し、地域と共にある学校を目指す。
特別支援教育では、教育相談を通じた適切な就学の決定に努め、特別支援教育支援員を配置して児童生徒の生活や学習を支援する。
子どもたちの健やかな成長と心豊かな未来のためには、道徳教育の要である「道徳科」について「考え・議論する」授業づくりを推進し、自立心や自律性、思いやりの心を培い、子どもたちの豊かな人間性や社会性を育む教育を推進していく。
家庭や学校での教育上の問題や悩み、困り事の相談体制を充実させるため、教育相談員による「子ども教育相談室」を継続して開設する。
道教委の「中1ギャップ問題未然防止事業」の指定を受け、子どもの人間関係づくりの能力育成や小小連携・小中連携教育を一層進め、小・中学校9年間を見越した継続的な指導体制を構築していく。
「生活習慣見直し運動」「鷹栖町子ども白書」を活用し、子どもたちの基本的な生活習慣の定着を図る取組や、スマホやパソコン等の使用に関する情報モラル教育を学校やPTAと連携しながら進めるとともに、全ての親が安心して子育てや家庭教育を行うことができるよう、児童生徒の保護者に加えて、就学前の保護者を交えて学ぶ「家庭教育講演会」を実施し、家庭教育支援の充実を図る。
体力・運動能力については、コーディネーショントレーニングの実施や各学校での体育科授業の工夫と改善を行う。
効果的で質の高い教育活動を行うため、地域や保護者の皆さんに理解いただきながら教職員の働き方改革を進めていく。
専門スタッフや部活動指導員の配置を継続するとともに「総合型地域スポーツクラブ」を活用した部活動の地域移行を研究し、子どもたちにとって望ましい部活動の実現と教職員の負担軽減に取り組む。
鷹栖高については、介護職員初任者研修の資格取得への支援や、町に根差した教育活動への協力を推進するとともに、新1年生から1人1台端末を各家庭で用意する必要があることから、入学準備金の増額を行い入学者世帯の経済的負担軽減策に継続して取り組んでいく。
特色ある学校づくりを広く町内外へ伝えるための入学説明用パンフレットを一新するため、鷹栖高校振興会への支援を行い、各関係団体と連携しながら存続維持に向けた取組を進める。
(市町村 2022-04-15付)
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