白糠町4年度教育行政執行方針 給食費の公会計導入 8月に義務教育学校開校(市町村 2022-04-15付)
白糠町教委・川島眞澄教育長
【釧路発】白糠町教委の川島眞澄教育長は、4年度教育行政執行方針において、安定的な給食の提供を実施するため給食費の公会計を導入するほか、新たな文化施設整備の本格的な検討を進めていくとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼実社会で生きる実践的な力の育成
義務教育9年間を通じた各教科等の年間指導計画の充実・改善に努め、個の学力の状況に応じた指導ができるよう小・中合同の校内研修の体制整備を進めていくなど、教師の力量向上の取組を推進していく。
語学力の向上については、語学の基礎的な学力、コミュニケーション能力の確実な定着が図られる授業改善はもとより、放課後等の時間を活用したミニ英会話教室(ECクラブ)のさらなる深化、英検取得率の増加など、ALTによる外国語指導を充実させ、日常的に使える外国語の習得を図っていく。
▼豊かな心と健やかな体の育成
町子ども会議等の開催を通して、いじめの未然防止に向けた取組の充実を図り、自己肯定感を高めつつ他者への思いやりを育む取組の場を設定する。
地産地消や地域の特性を生かした食育の推進については、地元生産者の協力のもと、今後も地産地消を意識した「ふるさと給食」を継続するとともに、安全・安心で栄養バランスの取れた、白糠ならではの給食の提供に努め、栄養教諭を中心とした食育の充実を図るほか、さらなる会計の透明性や安定的な給食を実施するため給食費の公会計を導入する。
▼信頼される学校づくりの推進
地域全体で子どもを守り育てる体制づくりの推進については、各家庭への入学支援金の支給と、給食費無料化を継続していく。また、8月に開校する白糠学園が新たな義務教育学校として、円滑にスタートを切ることができるよう万全の準備を進めていく。
一方で、認定こども園によるアプローチカリキュラムと小学校におけるスタートカリキュラムの連動によって、幼児教育と学校教育の連携を深め、0歳児から義務教育段階終了時の15歳まで、一貫した教育の連続性を確保するとともに、情操豊かな子どもを育成するための取組を新たに進めていく。
白糠高校の魅力化については、ICT教育等の充実と公営塾の一層の充実・活性化を図るとともに、義務教育学校初期の段階からキャリア教育の一環として進路指導の工夫改善を図り、町内からの進学率を高める取組を推進していく。
▼社会教育施設の整備・充実
きめ細かな施設の点検や補修を行い、適切な維持管理に努めるとともに、各種計画に基づき施設の長寿命化を図っていく。
総合体育館改修に向けた実施設計を進めるとともに、文化芸術活動の拠点となる新たな文化施設整備の本格的な検討を進めていく。
(市町村 2022-04-15付)
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