函館市教委　小３・４社会科で　副読本をデジタル化　検索辞書機能など設定

（市町村 2022-04-15付）

　【函館発】函館市教委は本年度から、社会科のデジタル副読本を市内の小学校に提供する。小学３・４年生の『わたしたちの函館』をデジタル化したもので、検索辞書機能やマーカー、付せん機能によって、児童の学びをサポートする効果が期待できる。市教委は近く、市内小学校に事務連絡する予定。

　社会科副読本『わたしたちの函館』は小学校３・４年生の学習において地域の自然や地理的環境、社会的事象などについて関心・理解を深めさせるとともに、地域社会に対する誇りと愛情を育てるために市教委が作成したもの。市内小学校では、町の暮らしや産業、歴史などを学ぶ単元において積極的に活用している。

　市教委はＧＩＧＡスクール構想に伴う１人１台端末やデジタル教科書の導入などを踏まえ、社会科副読本のデジタル化に着手。２年度に実施した教科書選定後に作業を進めた。

　副読本のデジタル化は初めての試み。担当者によると、デジタル化によって多くの写真や図表が拡大表示できるほか、検索辞書機能やマーカー、付せん機能によって書き込みが可能となり、児童の学びを深めることができるという。

　活用方法は児童のタブレット端末において、グーグルクラスルームからＵＲＬにアクセスする流れを想定。

　導入に際し、市教委は近く市内小学校に事務連絡する予定。

(市町村 2022-04-15付)