池田町教委　連続性ある教育推進へ　義務教育学校設置を検討　秋までに小中一貫基本方針

（市町村 2022-04-15付）

　【帯広発】池田町教委は本年度、義務教育学校の設置に向けた検討に着手する。秋ころまでに小中一貫教育推進基本方針を策定し、連続性・系統性ある教育の推進を目指す。並行して、既存校舎の改築または長寿命化改修、義務教育学校設置に要する経費を比較考量するとともに、教育課程の在り方などの議論を重ねながら設置の可能性を調査する見通しだ。

　町における児童生徒の学力や学習状況は近年、改善傾向にあり、特に中学校進学後において学力の向上が見られる。一方で、中学校進学に伴う環境変化の緩和や多様な人間関係の形成などが重要視されている。本年度、町立小学校３校が統合するなど、少子化傾向が続く中で教育効果を高める取組が一層求められている。

　こうした現状を踏まえ、町教委はことし秋ころをめどに小中一貫教育推進基本方針の策定を目指している。義務教育９年間の学びの系統性・連続性を図り、中一ギャップ解消や、ふるさとの良さや特色を実感できる教育活動の推進を図る。

　併せて、小・中の円滑な接続を図る観点から義務教育学校の導入に向けた検討に取りかかる。小・中９年間を、既存の６・３制を維持しながら、小学１～４年生を基礎期、小学５年～中学１年生を活用期、中学２～３年生を発展期とした４・３・２制などを視野に導入の可能性を調査する。

　検討に当たっては、既存の池田小学校の改築または長寿命化にかかる経費と、義務教育学校設置または増築に要する経費を比較考量する。

　また、池田小と池田中学校を現行どおり活用する併設型、新設または校舎等施設を利活用した統合型など、既存施設の耐用年数などを踏まえて義務教育学校設置の可能性を調査する。

(市町村 2022-04-15付)