石狩市教委　３年度全国体力等調査結果　体力合計　小学男子が全国超　地域の教育力活用した施策を

（市町村 2022-04-18付）

石狩市教委・3年度全国体力等調査結果（クリックすると拡大されます）

　石狩市教委は１３日、３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の概要をまとめ、市議会建設文教常任委員会に報告した。体力合計点は、小学校男子がわずかに全国平均を上回り、小学校女子、中学校男女が下回った。質問紙調査では小・中男女共に「運動が好き」と回答した割合が全国平均を超えた。市教委は今後、地域の教育力を活用し体育授業および体育的活動の充実を図るなどの施策を進める。

　調査は小学５年生４９２人、中学２年生４６８人を対象に実施した。

　体力合計点をみると、小学校男子は５２・７１点で全国平均を０・１９ポイント上回った。一方で、小学校女子と中学校男女は下回った。元年度の結果と比較すると、全国の傾向と同様に小・中の男女全てで得点が下がった。

　全国平均を上回った種目は、小学校男女が「長座体前屈」「反復横とび」「ソフトボール投げ」の３種目、中学校男子は「握力」「上体起こし」の２種目、中学校女子は「持久走」の１種目だった。一方で「２０㍍シャトルラン」はいずれも全国平均を下回っており、持久力の改善に課題がみられた。

　児童生徒質問紙調査の結果をみると「運動が好き」と回答した割合は小・中男女共に全国を上回った。また「運動が好き」と回答した児童生徒は、体力合計点が高い傾向にあった。

　学校質問紙調査の結果について、体育および保健体育の授業以外で体力・運動能力向上のための取組をしていた割合は、小・中学校共に全国平均を上回った。

　また、小・中におけるICTの活用についての調査をみると、小学校は「児童の動きを撮影」「ゲームや試合の様子を撮影」「以前に撮影した動きと比較」の割合が全国平均とほぼ同等。中学校ではいずれも全国を上回る結果となった。

　市教委は調査で明らかになった実技種目や運動習慣等の課題解決に向けて、今後も各学校独自の１校１プランの積極的な推進や望ましい生活習慣・運動習慣の定着、地域の教育力を活用した体育授業および体育的活動の充実を図るとしている。

(市町村 2022-04-18付)