札幌市立高・特校長会　３年度事業報告　研究紀要から　第９回

（札幌市 2022-04-27付）

◆ＩＣＴ連絡協議会

　３年度もコロナ禍によって対面での協議会は実現しなかったが、２年度から継続してオンライン実施を行った。各学校でもオンラインでの学習支援等を行うようになっており、参加者の配信に対しての習熟度も高まっていると感じられた。

【３年度の活動】

▼第１回ＩＣＴ連絡協議会

▽日時＝６月１０日

▽会場＝ズームによるオンライン会議

▽議題「今置かれている状況下でのＩＣＴ活用の在り方」

　校務支援掲示板を利用してアンケートを実施した。結果を共有し、今後の各学校での取組において困り感を共有し、情報共有を密に行うことを確認した。

▽議題「情報共有・討議」

　教室に導入されたプロジェクタの利活用について市立札幌新川高校の状況を報告。利用については各教科で前向きに取り組んでいる。プロジェクタでは音響面が弱いということが分かり、外付けでスピーカーを設置した。ＢＹＯＤ端末の選定について意見をいただいた。

▼第２回ＩＣＴ連絡協議会

▽日時＝１１月１６日

▽会場＝ズームによるオンライン会議

▽議題「今置かれている状況下でのＩＣＴ活用のあり方」

　市立高校「オンライン学習支援チャレンジ２０２１」について市立札幌旭丘高校の杉本式史副校長が呼びかけをした。年度末にはアンケートを実施して、市立学校の教員がどれくらいのスキルを身に付けているのか状況を把握したい。

▽議題「情報共有・討議」

　教育用端末でのユーチューブ視聴について情報交換を行った。学校種によって設定の基準が異なっており、高校での利用について引き続き意見を求めることした。

【オンライン学習支援で求められるスキルレベル】

▼同期型支援

▽自分が担当する学級、授業のミーティングルームやズーム上で作成できる

▽自分が作成したミーティングルームに生徒やゲストを招待できる

▽オンラインミーティングを開催できる

▽生徒のカメラやマイクの状態を確認することができる

▽チャット機能を使って生徒からの質問に対して受け答えができる

▽資料を画面上で生徒へ共有できる

▽カメラやマイクなどの外部機器を利用して、配信のクオリティを高められる

▽ブレイクアウトルームを使用して、少人数のグループディスカッションができる

▼非同期型支援

〈グーグルクラスルーム編〉

▽自分が担当する学級、授業の「クラスルーム」をグーグルクラスルームに作成できる

▽生徒をクラスルームに登録できる

▽生徒をクラスルームに入室させられる

▽「ストリーム」にお知らせを投稿できる

▽「お知らせ」へコメントを追加できる

▽授業に「課題」を投稿できる、授業で提出された課題を評価（採点）し返却できる、評価（採点）した「課題」の成績データ一覧を作成できる

▽クラスルーム上でアンケートを行い、集計できる

▽カレンダーと連携し、スケジュールを共有できる

〈グーグルドライブ編〉

▽自分のアカウントを使ってグーグルドライブにアクセスできる

▽グーグルドライブ上に新規でファイルを作成できる

▽グーグルドライブ上のファイルをダウンロードできる

▽端末にあるファイルをグーグルドライブにアップロードできる

▽グーグルドライブ上のファイルを共有することができる

▽グーグルドライブファイルのアクセス権（閲覧者、編集者）を切り替えできる

▽グーグルドライブ上のファイルのリンクを共有することができる

▽端末にあるファイルやグーグルドライブ上のファイルメールをＧメールで送付できる

〈動画配信編〉

▽カメラやスマートフォン、タブレットなどで動画の撮影ができる

▽パワーポイントなどのスライドから動画を書き出すことができる

▽スライドの動画に音声を入力することができる

▽音量を適切なレベルに調整できる

▽動画の不要な部分をカットできる

▽照明などを用いて適切な明るさで撮影できる

▽マイクなどの外付け機材を活用して撮影できる

▽ユーチューブなどに（限定配信で）動画をアップロードできる

▽著作権・肖像権などについて理解している

(札幌市 2022-04-27付)