札幌市教委　４年度札教研事業　集合型で春・秋研究集会　会議等はオンライン可に

（札幌市 2022-04-26付）

　札幌市教委は、４年度札幌市教育研究推進事業（札教研事業）における活動の方向性をまとめた。本年度の春・秋の研究集会の授業公開・交流は、集合形式で実施。春の研究集会を６月１４日、秋の研究集会を１０月１２日に開催する。研究集会以外の会議や打ち合わせは、オンライン形式の実施も可能とした。

　札教研事業では毎年、管理職を含む各学校の教職員が小学校１１研究部、中学校１０研究部、小・中合同５研究部の計２６研究部の中から１研究部を選択し研究活動を推進。各研究部の研究活動の成果を交流し、深め合う場として、授業公開を原則とした研究集会を開催している。

　これまで各研究部は、取組の重点「“分かる・できる・楽しい”授業づくりの充実」「世代を越えて結びつく研究体制の充実」のもと、元年度からの２ヵ年で研究を推進。研究最終年度となる２年度は、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、４月から６月の研究部会および春の研究集会などの一部を中止したことで、今後の研究推進が困難と考え、２年度までの２ヵ年継続研究を３年度まで１年間延長した。

　また、全体で集まる秋の研究集会や各種研究部会、校内研究推進に関わる研修会なども中止した。

　３年度の春の研究集会も感染症拡大防止の観点から中止に。一方、秋の研究集会は、オンラインで開催し、オンラインシステムを利用する時間と紙面等で交流する時間を組み合わせた研修を行った。

　４年度の取組の重点には、授業改善の視点として「分かる・できる・楽しい授業づくりを目指し、ＩＣＴの効果的な活用を含めたコロナ禍における課題探究的な学習や多様なアクティビティの実践交流」、人材育成の視点で「世代（キャリアステージ）を越えて結びつく“研究体制”の充実を図り、運営協議会を通して、各部会ごとの新たな人材を育成」を掲げた。

　春・秋の研究集会の授業公開・交流は、集合形式で実施。研究集会以外の会議や打ち合わせは、オンライン形式の実施も可能とした。

　春の研究集会を６月１４日、秋の研究集会を１０月１２日に予定。開始時刻はいずれも午後１時３０分を設定している。

　各学校は、いずれの取組も「札幌市における教育活動のガイドライン」に即して行う。

　市教委は今後、感染症対策のステージが現状より上がった場合、実施方法の見直しを検討するとしている。

(札幌市 2022-04-26付)