札幌市立小学校の運動会　９４％、１８５校が１学期に　平日開催は９校　複数日程設定も

（札幌市 2022-04-25付）

前年度はコロナ対応に注意を払い、工夫を凝らしながら開催した（写真は開成小）

　札幌市立小学校１９７校における４年度運動会等の実施予定日がまとまった。１５日現在、５月開催予定が１０１校、６月開催予定が８４校で、９４％が１学期中の開催を計画している。一方、平日の開催を予定しているのは９校で、うち複数日に分散して開催するのは７校。市教委は「新型コロナウイルス感染症に対応した教育活動のガイドラインに基づき、各学校の実情に応じた実施方法を」と呼びかけている。

　市立小学校は例年、多くが５月から６月にかけて運動会を開催している。

　しかし、２年度以降は、新型コロナウイルス感染症の影響によって、運動会の開催時期を秋に変更せざるを得ない状況に。

　各校においては、開会式を各教室のテレビで視聴できるように工夫したり、代替措置として平日の体育の授業を保護者参観に切り替えて実施したりするなど、感染症対策を講じた上で実情に応じて開催にこぎ着けていた。

　前年度の開催状況をみると、１学期に実施した学校は３０校。一方で、９月開催が１１８校、１０月開催が４９校と、全体の８５％が秋に集中した。

　１５日現在における本年度の実施予定状況は、５月開催が１０１校、６月開催が８４校で、全体の９４％に当たる１８５校が１学期での開催を計画している。

　このうち土曜開催は１７４校、日曜開催は２校。一方、平日開催は９校で、うち７校が複数日程による分散開催を予定している。

　また、９月開催は１０校、１０月開催は２校となっている。

　市教委は、運動会およびそれに準じた活動に当たって、ことし３月に改訂したガイドラインに基づいた実施を要請。感染リスクが高いとされている学習活動を控えるとともに、プログラムの内容の精選、保護者の観覧スペースの間隔を十分に確保すること、待機場所や競技後の密の回避などの対策を講じた上で、各学校の実情に応じた実施方法の工夫を求めている。

(札幌市 2022-04-25付)