札幌市立高・特校長会 3年度事業報告 研究概要から 第7回 (札幌市 2022-04-25付)
◆特別活動部長連絡協議会①
【はじめに】
本連絡協議会は平成5年に発足して以来、部活動や生徒会活動の活性化を図ることを目的に活動を続けてきた。
13年度からは、生徒会リーダーの交流と情報交換の場として「生徒会リーダー交流会」が開催され今日に至っている。
また、市立高校合同ボランティアとして、25年度から2月のさっぽろ雪まつりボランティア、27年度から8月の大通公園ごみ拾いボランティアに取り組んできた。
しかし、令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、さっぽろ雪まつりボランティア、大通公園ごみ拾いボランティアは中止となった。
3年度は新型コロナウイルス感染症対策を講じることで実施可能な活動について、市市民文化局市民自治推進室市民自治推進課およびさっぽろ青少年女性活動協会と連携して検討した。
▼第1回特活部長連絡協議会
3年6月中旬に、新型コロナウイルス感染症対策のため書面会議で実施することとなった。
書面会議において、本連絡協議会担当の市立札幌啓北商業高校の堀野智宏校長から、2年度初めから猛威を振るう新型コロナウイルス感染症への対策のため、日本全国で生徒の学習活動や特別活動に様々な制限がかかり、生徒だけでなく保護者・教職員も含め、対応に追われる日々が続いている。
2年度に引き続き、第1回特別活動連絡協議会は書面会議となった。
3年度はさっぽろ青少年女性活動協会の協力のもと「地域貢献ボランティア」「まちづくり活動応援メッセージ」の取組が計画されている。
また、各校の生徒会メンバーによる「生徒会リーダー交流会」の開催案内のほか、それぞれの活動について、新型コロナウイルス感染症の状況を見極めながら実施方法等を検討している。
続いて、札幌市教委学校教育部教育課程担当課高校担当の白川千尋指導主事(当時)から、特別活動で育成を目指す資質・能力については「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」の3つの視点が重要であり、市立高校全体で取り組む各種の特別活動事業においても、生徒同士の交流によって、意見の違い等を認めつつ互いの良さを生かす人間関係づくりの視点、地域社会に目を向けて活動することで主体的な社会参画を促す視点、体験活動を通して自己理解を深め、生き方を設計する自己実現の視点、3つの視点が充分に盛り込まれている。
「今後も感染症対策は続くが、特別活動特有の“なすことによって学ぶ”という視点に立ち、学校外からの協力も得ながら、可能な限り、生徒の体験的な学習の場を設けていただきたいとの助言をいただいた。
▽協議内容
①2年度事業報告と3年度事業計画
②3年度の「生徒会リーダー交流会」
当番校の市立札幌旭丘高校から「最近の新型コロナ感染症の状況等を見ると対面開催は大変難しく、とてもリスクがあると思われるのでリモートでお願いしたい」との提案があり、その提案に対して全校が賛同した。対面開催の可能性を模索しつつ、開催方法について10月下旬に最終判断すこととした。
③市立高校生全体で取り組むボランティア活動
雪まつりボランティアについては、コロナ禍の終わりが見えないため、中止もやむをえないと判断した。
しかし集合型ではできないが市立高校生全体で行うボランティア活動は、継続することを決めた。
「離れていても心は一つに~地域のためのボランティア活動の展開」として地域貢献ボランティアとまちづくり活動応援メッセージの募集・発信を行った。
▽情報交換について
各校における現在までの取組状況が報告された。
▼地域貢献ボランティア
本年度については、新型コロナウイルス感染症対策として、全校が集合して行うボランティア活動ではなく、各校の行事予定に合わせて個別に実施した。
市立札幌平岸高校(9月14日)、市立札幌大通高校(10月11日)、市立札幌開成中等教育学校(10月12日)、市立札幌清田高校(10月13日)、市立札幌啓北商業高(10月16日)、市立札幌藻岩高校(10月20日)、市立札幌旭丘高(10月29日)、市立札幌新川高校(11月5日)の日程で、各校でごみ拾いや落ち葉拾いを実施した。
実施当日には、さっぽろ青少年女性活動協会から「まちづくり」についての説明を受けた。参加者は8校合わせて1000人を超え、地域貢献ボランティア活動に興味関心を持って参加した生徒が数多くいた。
(札幌市 2022-04-25付)
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