ニセコ町４年度教育行政執行方針　学習支援システム導入　英会話講座等の取組検討

（市町村 2022-04-28付）

片岡教育長

　【小樽発】ニセコ町教委の片岡辰三教育長は４年度教育行政執行方針において、学習支援システムを全校で導入し、学校や家庭におけるＩＣＴを利用した学習の円滑化を図るなど、教育環境の充実を進めるとした。また町内英会話講座など、話せる英語能力の向上に向けた取組等について検討する。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼豊かな心と健やかな体の育成

▽子育て支援の推進

　相互援助活動を行うファミリー・サポート・センター事業を新たに始めるほか、保育施設の長期休業中の預かり保育活動、保護者が主体となった自主保育活動の支援などを進める。

▽幼児教育・保育の推進

　ニセコスタイルの教育と連動し、小学校の学びへの円滑な接続、中学校・高校・大学等との連携や交流を推進する。

▼生活習慣と社会性の育成

▽社会参画・体験教育の推進

　子ども議会活動のほか、職場体験や現場実習によるキャリア教育、外部人材による特別授業など、コミュニティ・スクールと連携し、学習機会の提供、学習支援に努める。

▼確かな学力の育成

▽ニセコスタイルの教育推進

　英語教育は、ＡＬＴの配置や学校間連携を行いながら、町内英会話講座など話せる英語能力の向上に向けた取組等について検討する。

　ふるさと学習では、地域の歴史や文化、自然などを調べ、ＩＣＴ機器を使って問題集を作成した前年度の取組からさらに内容の充実を図り、使用範囲を広げ発達段階に応じた学びの確立を図る。

　ＩＣＴの活用では、企業や有識者等の支援を受け、研修や実践検討を積み重ね、全体のスキルアップに努める。

▽特別支援教育の推進

　倶知安小学校が開設している「ことばとまなびの教室」について、ニセコ小学校での巡回通級指導が実現できるよう関係各所と連携して進める。

▼学校経営の充実

▽コミュニティ・スクールの推進

　引き続き学校支援ボランティアの拡充を図り、地域連携を深めながら教育活動の充実に努める。

▽ニセコ高校の振興

　英語科目で習熟度別の学習を取り入れるため、町費によって講師を配置。ＩＣＴ端末を活用し、地域等と連携を図りながら農業クラブや校内プロジェクトなど、生徒の主体的な活動を引き続き奨励する。

▽生徒指導支援の推進

　中学校において、Ｑ―Ｕ（楽しい学校生活を送るためのアンケート）を導入し、生徒、学級集団の状況を把握し、事前に不登校やいじめ等の兆候を察知できるよう努める。

▼教職員の資質能力の向上

　町内教育関係者が一堂に会する「ニセコスタイルの教育の日」を開催し「一つの学園体」としての各学校の連携を強化する。

▼教育環境の充実

▽学校教育施設の充実

　各学校の網戸設置を完了させ、換気による感染予防に努める。学級で使用する学習支援システムを全校で導入し、学校や家庭におけるＩＣＴを利用した学習の円滑化を図るほか、中学校の教室に配置している大型表示装置を更新し教育環境の充実を図る。

▼生涯学習・スポーツの充実

▽生涯スポーツ活動の推進

　小学校低学年を対象に、スポーツ推進委員の主催で、様々なスポーツを体験する「夕方スポーツクラブ」を実施する。部活動の段階的な地域移行を目指し、地域部活動の創出についての検討を始める。

▽生涯学習・スポーツ施設の充実

　建設から４０年が経過する総合体育館で基本調査に基づき、早期補修個所について補修を実施する。

▼文化・芸術の振興

▽読書活動の推進

　「ＮＰＯ法人あそぶっくの会」に対して支援を行い、第３次子どもの読書活動推進計画策定の取組を進める。

(市町村 2022-04-28付)