札幌市　児童クラブ利用共働き家庭　長期休暇中　昼食を有償提供　負担減へ弁当１食３５０円

（札幌市 2022-05-02付）

　札幌市子ども未来局は、長期休暇期間中、市内の児童クラブを利用する共働き家庭などの家事の負担を減らそうと、子どもたちに昼食を有償で提供する事業を本格的に始める。前年度の冬季休暇期間中に試行実施した結果、アンケートに答えた利用者の９割強が「次回も利用したい」と好評だったため、夏季と冬季両方での実施を決めた。１食３５０円で弁当を提供する予定。

　共働き家庭などの小学生が利用する児童クラブでは、長期休暇の間に利用する場合は子どもたちに昼食の弁当を持たせる必要があった。弁当づくりに係る家事の負担を減らそうと、市は前年度の冬季休暇中、児童クラブ２０ヵ所を対象に、１食３５０円で弁当の提供を試行実施した。

　実施後に市が行ったアンケートでは、利用者の８１％が「満足」「やや満足」と答えた。さらに９７％が「次回も実施した場合利用したい」と答えたことから、夏季と冬季の実施を決めた。

　本年度の実施期間は、児童クラブごとに、夏季７月２６日から８月１９日までの３日間、冬季１２月２６日から１月１７日までの４日間を予定している。ただし、土日祝日、お盆期間と年末年始を除く。

　対象の児童クラブは夏季６０ヵ所、冬季１００ヵ所で、来年度以降順次拡大していく。１食の保護者負担は変更せずに３５０円の予定で、委託業者が栄養バランスを考えて作った弁当を提供する。委託先は６月中旬までに決定する予定。

(札幌市 2022-05-02付)