高校配置計画地域別検討協議会〈釧路〉　地域等の実情に配慮を　８～１１年度　中卒者２１８人減

（道・道教委 2022-05-16付）

教育関係者ら約７０人が参加

　【釧路発】道教委は４月中旬、第１回公立高校配置計画地域別検討協議会（釧路学区）をオンライン開催した。管内の教育関係者ら約７０人が参加。参加者からは、小規模校ならではの生徒一人ひとりに対するきめ細かな支援の在り方や、地域の特性、学校の実情を配慮した適切な学校配置整備を求める声が上がった。

　はじめに、釧路教育局の相川芳久局長があいさつ。「中卒者の減少によって高校の小規模化が進む中で、教育環境の維持・向上を図るためには高校の再編は避けて通れない重要な課題」と述べた。

　続いて、道教委の山城宏一高校教育課長らが、配置計画の概要や釧路学区の中卒者の状況などを説明。８～１１年度における４年間の中で、学区内の中卒者数２１８人の減少が見込まれるとした。

　また、５年度に釧路湖陵高校、釧路東高校の普通科、釧路商業高校の商業科、釧路明輝高校の総合学科を各１学級、計４校４学級の削減が盛り込まれていることを説明した。

　これに伴い、定員調整の状況や学校・学科の配置状況などを考慮し、釧路市内および周辺の町における学校・学科の在り方など再編整備を含めた公立高校全体での定員調整の必要性を示した。

　協議では、参加者から「生徒たちが定員調整によって地元の高校に進学できず、遠方まで通学することがないようにしてほしい」などの意見が挙がった。

　このほか、小規模校ならではの生徒一人ひとりに対するきめ細かな支援の在り方、地域の特性や学校の実情を配慮した適切な学校配置などを求める声が上がった。

(道・道教委 2022-05-16付)